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インド人学生「日本で5年以上働きたい」半数超える 長期雇用求める不動産業界にも朗報
2024.05.20 11:21
Zenkenがベンガルールの工科系大4年生にアンケート
海外人材の紹介などを手掛けるZenkenが実施した海外での就職を希望するインド・ベンガルールの工科系大学4年生へのアンケート調査によると、「日本で5年以上働きたい」との回答が53%と半数を超えた。不動産業界でも「せっかく雇った外国人が短期間で辞めてしまう」との課題を持つ企業が多いが、インド人エンジニアの多くは長期雇用が期待できると言えそうだ。
調査はZenkenがインド・ベンガルールなどの25の工科系大学で海外就職を希望する4年生を対象に1月2~9日に実施し、905件の回答を得た。ベンガルールはIT産業の集積地として知られ、インドの「シリコンバレー」とも言われる。
アンケートで「日本で何年働きたいか」と聞いたところ、「5~10年」との回答が27・5%で最も多かった。次に多かったのは「10年以上」で26%だった。5年以上働きたいと答えた人の比率を合わせると53・5%と過半数に達した。これは、長く働きたいと希望しているインド人学生が多いことを示している。
「1~3年」が23・6%、「3~5年」が21・7%で続いた。「3年以上働きたい」とした人は合計で75・2%に達し、日本で長期間働きたい人が大半を占めることが明らかになった。「1年未満」と答えた人はわずか1・2%にとどまり、短期間だけしか働くつもりのない人が少数派であることを示した。
アンケートで「日本で就職しても、他国にまた転職したいと思うか」と質問したところ、「いいえ」と答えた人が60・4%で過半数だった。日本企業の技術力の高さや日本文化、治安の良さなどを評価するインド人学生は多く、海外の中でも日本で長く働きたいという人は多い。一方、「はい」との回答も39・4%あった。「他国に転職したい」という人を対象に「どこの国に転職したいか」と質問したところ、「米国」が79・9%を占め断トツだった(複数回答)。