週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

「吉祥寺フコク生命ビル」開業

2024.08.05 11:24

建替え円滑化法を活用し旧耐震マンションを複合ビルに
 富国生命保険(東京都千代田区)は、開発を進めてきた「吉祥寺フコク生命ビル」を開業した。旧耐震のマンションを複合ビルに建替えたもので、土地の取得から旧建物の解体、新築工事まで、「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」に基づく敷地売却制度を活用した。
 立地は東京都武蔵野市吉祥寺南町。JRおよび京王電鉄「吉祥寺」駅の至近に位置する。
 同ビルは、敷地面積1486・72㎡、延床面積9452・77㎡、鉄骨造一部CFT造地上12階。1~2階に店舗テナント、3~12階にオフィスが入る複合ビル。
 オフィスは、1フロア610・24㎡。天井高2700mm、OAフロア100mmで、最大5分割可能な整形・無柱空間。自然換気が可能な引き違い窓を備え、各階には多機能トイレも用意。共用部には監視カメラを設置した。その他設備としては、72時間電力供給可能な非常用発電機、非接触型カードリーダー等を備える。
 オフィスフロアには、インディーズゼロ(東京都杉並区)、殖産グループホールディングス(東京都武蔵野市)、住友林業(東京都千代田区)東京西支店、みずほ不動産販売(東京都中央区)吉祥寺営業部、UR賃貸ショップのほか、フコク生命の吉祥寺営業所も入居予定。1~2階には、旧建物の1階に入居していたスーパーマーケット「ライフ」が入居する。
 建物正面の2階部分には、300インチの大型LEDビジョンを設置。天気予報やニュースなど、地域住民に情報を発信するほか、企業のCMや、フコク生命イメージキャラクターのハローキティが時刻を知らせるオリジナル動画を放映する。




週刊不動産経営編集部  YouTube