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「三井ガーデンホテル京都三条プレミア」開業 老舗呉服店が保有する土地に高級ホテルを建設
2024.08.05 10:59
三井不動産(東京都中央区)と三井不動産ホテルマネジメント(東京都中央区)は、「三井ガーデンホテル京都三条プレミア」を7月31日に開業した。
立地は京都市中京区三条通。1725年創業の呉服商社・千切屋(京都市中京区)が所有する土地に開業した。建物は敷地面積2718・13㎡、延床面積1万514・18㎡、鉄筋コンクリート造地上5階地下1階。
地下1階には、三井ガーデンホテルズ初となる完全予約制のプライベートバスを設置。中庭を借景とした浴場とリビングエリアがシームレスに繋がる空間を構築した。
同じフロアには、大浴場とフィットネスルームも用意。洞窟のような空間の約90㎡の大浴場は、浴槽内に壁を設けてプライベート感を高めた。
客室は庭を抱くように設計されたジュニアスイートや、中長期滞在にも便利な洗濯機付のクイーンタイプなどのバリエーションを用意。全客室に京都伝統の木工芸である京指物を取り入れた重箱やメモパッドなどの工芸品を設置した。客室は平均面積30㎡超を確保し、全客室数の約4割をキングルームとしている。
外観は、三条通の特徴である近代建築の景観との調和を図りながらも現代的な建築デザイン。煉瓦調のタイルや近代建築の様式を引用しつつ、歴史的建築をオマージュして表現した。
ホテルの庭は、西海園芸(長崎県東彼杵郡)が監修。ロビーラウンジ前の中庭「五山」と「静」に加えて、レストラン内にあるテラスには、四季や彩りを感じながら、食事を楽しむことができる中庭「里」を整備するなど、館内各箇所で計8種の庭を配置した。