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タウンハウス式の分譲住宅竣工 田園調布でアメリカンスタイルの開発を実践
2024.08.12 15:15
住宅開発事業を手掛けるボウクス(川崎市中原区)は7月4日、アメリカンスタイルの暮らしを指向したタウンハウス式の欧米型分譲住宅地開発プロジェクト「3C―Cedar Creek Community(3C)」を東京都大田区田園調布で竣工した。欧米の住宅地開発理論「Traditional Neighborhood Development(TND理論)」を踏襲した、日本初の住宅地開発という。アメリカで実践されている理論と手法で、良好な都市環境を作り出すとともに、住宅地を資産として価値あるものにすることを目的としている。
South棟とNorth棟の2棟で構成された連続独立住宅で、それぞれ地上2階地下1階建。総戸数は8戸(South棟4戸・North棟4戸)、敷地面積はSouth棟507・89㎡、North棟751・47㎡、間取りは2LDK~4LDKで、各戸の延床面積は112・70~180・31㎡。
アメリカの都心部で多い「タウンハウススタイル」を採用した。戸建住宅を一棟に連ねて建築する。特徴としては、複数の一戸建てが隣家と壁を共有し連なっておりそれぞれの家が外部への出入り口を持っている。加えて外気と接する面積が少なくなるため、優れた熱効率を有する。夏は涼しく冬は暖かい環境で生活を送ることができる。
米・メリーランド州郊外の住宅地「ケントランズ」をモデルタウンとした同住宅地は全8戸が自然環境との共生を目指す。
今後「アメリカ式スタイル」を取り入れた家が普及するのか、代表取締役の内海健太郎氏に聞くと「浸透するのに30年から40年は最低でもかかるだろう。これまでの数十年でこれぞ日本の住宅というスタイルが確立されてきただろうか。国民の生活が欧米化してきている現代だからこそ、欧米の住宅スタイルを踏襲することはひとつの解となり得るのではないか」と話した。