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フィル・カンパニーとYADOKARIが業務提携

2024.08.19 16:47

 フィル・カンパニー(東京都中央区)とYADOKARI(横浜市保土ヶ谷区)は、可動産を用いた空間活用のソリューションを提供するため、業務提携契約を締結した。
 可動産とは、車両を利用した工作物として定義される移動可能な空間という意味合いを持つ車両のこと。近年の自然災害やコロナ禍などによる生活様式の変化に伴い、移動式店舗、移住・二地域居住、テレワークなどの需要拡大とともに移動可能な可動産への関心が高まっている。YADOKARIは2013年の設立当初から可動産に着目。国内でいち早く可動産の活用を推進した活動を展開している。現在は可動産に関わる企画プロデュース・製造販売・オペレーター支援・PRおよびファイナンスサービスを含めた「可動産プラットフォーム事業」を提供しており、未開拓の可動産市場のオピニオンリーダーとして国内マーケットの拡大を目指している。
 一方、フィル・カンパニーは空間ソリューション事業として駐車場と空中店舗を組み合わせた「フィル・パーク」やガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」などの独自性の高いサービスを展開している。今回の業務提携により、「フィル・パーク」の開発経験をもとに商業用可動産の開発や「プレミアムガレージハウス」と可動産の共同提案などを、空間活用ソリューションとして提供することを想定。可動産を用いることにより、これまで企画・提案が困難であった市街化調整区域や、技術的に建築が難しい街中の狭小地での提案が可能となる。




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