週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

中央日本土地建物 千駄ヶ谷で複合ビル着工

2024.09.09 11:39

 中央日本土地建物(東京都千代田区)は、5日、東京都渋谷区千駄ヶ谷三丁目で新築ビルを着工した。
 計画地は東京メトロ「北参道」駅から徒歩2分の明治通りに面する角地。敷地面積362・75㎡、延床面積1812・44㎡、鉄骨造、地上8階建ての複合ビルを建設。竣工予定は2025年12月で、その後売却する計画。
 計画では、1~2階は物販・飲食店などの店舗、3~4階はサービス店舗とし、5~8階は事務所としての使用を想定している。
 メインエントランスと2階店舗へのアプローチとなる外部階段は明治通りの交差点に面して設け、建物の存在感と視認性を確保するとともに、店舗フロアのピロティの壁面や天井部に木素材を使用。エリアの街並みにふさわしい温かみのある空間を演出する。
 3~8階のサービス店舗・事務所フロアには、明治通りに面して緑化バルコニーを設ける。貸室の通風・採光を確保し、貸室内の快適性を向上させるとともに、ガラスファサードと組み合わせた外観デザインにより景観との調和を図る計画。貸室は効率的に利用できる無柱・整形空間とし、各階に約4坪の会議室も備える。屋上にはテナント専用のテラスも用意。デザイン性の高い植栽を配し、西側に明治神宮を望む憩いの空間を提供する。
 中央日本土地建物グループでは今回の開発を、中期経営計画の基本方針である「事業基盤強化と成長の加速」における「資産回転型開発プロジェクト」に位置づける。環境の変化に適応する不動産開発と資産の回転による資本効率の向上を通じ、中長期的な企業価値の最大化を図りながら、進化するライフスタイルや社会的ニーズに対応した都市開発・賃貸事業を推進していくとしている。




週刊不動産経営編集部  YouTube