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NTTコミュニケーションズ スマートシティ事業に関する記者発表会

2024.09.09 11:16

 NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)は2日、人工知能(AI)や先端技術を利用し社会問題を解決する「スマートシティ」の実現に向け議論する組織を発足させたと発表。同日、記者会見が行われた。
 外部有識者らを集め、現実のオフィス空間を仮想空間で再現する「デジタルツイン・オフィス」や商業施設でのロボットの活用を検討する。運営・ビル管理の省人化につなげるのが狙い。
 新組織には、東京大学大学院の江崎浩教授、竹中工務店(大阪市中央区)情報エンジニアリング本部の粕谷貴司氏など社内外の有識者25名が参加する。今後は月に2回程度の勉強会を開くほか、大型複合ビルなど実際の環境下で実験を実施する。NTTが開発を進める次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」なども活用し、ビル内の様々な設備をITで連携させデータを活用していく「スマートビル」の実現を早期に目指す。デジタルツイン空間に人流や実際のビル内の室温を再現。ビルの管理者は人数に合わせて電子掲示板の内容を変えて飲食店への来訪を促すなど仮想空間上で可視化された情報を生かす。
 ロボット活用では、専用のソフトウェアを利用。エレベーターにロボットと連携させることにより複数のフロアを行き来でき無人配送が可能になる。また、ロボットによる館内の清掃代行にも活用が見込まれる。
 NTTコミュニケーションズはこれまでにも「東京ミッドタウン八重洲」や、「大手町プレイスウエストタワー」などでスマートビルの開発に取り組んできた。「今後は官・産・学と共同で連携しスマートビルの実装を加速していきたい」と担当者は話した。




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