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生成AIで「作業効率が向上」7割超 FIXERが会社員にアンケート調査

2024.09.16 11:53

 企業向けクラウドや生成AI(人工知能)サービスを手掛けるFIXER(東京都港区)は6月に、日本企業の社員を対象としたアンケート調査を実施した。調査によると、生成AIで「作業効率の向上を実感した」との回答が約7割に達した。人手不足が深刻化する不動産・建設業でも、生成AIなどの活用を通じた生産性の向上は重要な課題となっており、新たな技術をどう活用していくかが問われる。
 FIXERは企業向けクラウドシステムのほか、生成AI「Chat(チャット)GPT」などの安全性を高め、使いやすくしたプラットフォーム「GaiXer(ガイザー)」を提供している。調査はFIXERが全国の従業員300人以上の不動産業などの社員を対象に6月6~7日に実施し、1000件の回答を得た。不動産・住宅のほか、情報・通信、金融・保険、流通・小売りなどの企業が対象となった。 
 アンケートで「生成AIを利用しているか」と聞いたところ、「業務または私用(あるいは両方)で利用している」人は23・6%に達した。新しい技術にもかかわらず、中堅以上の企業ではすでに一定数が活用に動き始めている。一方で7割近くの会社員は業務や私用でも使っておらず、新技術を生かすことができていない。 
 実際に活用している人に「生成AIで作業効率の向上を実感したか」と聞いたところ、「大いに実感している」と回答した人は21・2%、「実感している」とした人も47%で、合計は68・2%にのぼった。生成AIを使ってみたいとした人に「具体的にどのような業務での効果を期待するか」と質問したところ、「文書のチェック」が60・4%でトップ(複数回答)。「文書の要約」が54・9%で続いた。「情報収集」や「アイディア出し」、「Excelの関数やコードの生成」、「企画書の作成」などの回答も4割以上と高い比率を占めた。 




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