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プロロジス/フクダ・アンド・パートナーズ 福島県郡山市に「物流拠点集積パーク」開発 複数の物流施設と防災対応ビルを計画
2024.09.16 11:43
プロロジス(東京都千代田区)とフクダ・アンド・パートナーズ(東京都中央区)は9日、福島県郡山市で先進的物流施設を集積した「物流拠点パーク」を共同開発すると発表した。2025年9月に開発用地の造成を完了する。
開発地は福島県郡山市大槻町中ノ平。東北自動車道と磐越自動車道が交差する「郡山」JCT近接の東北自動車道「郡山中央」SIC隣接地に位置する。
計画では、約13万8000㎡の開発地にプロロジスが複数棟のBTS・マルチテナント型物流施設を開発。フクダ・アンド・パートナーズは隣接する区画に、複合棟「福島郡山未来共創センター」と併設の物流施設「福島郡山LLタウン棟」の2棟を開発する。
「福島郡山未来共創センター」は、物流拠点集積パーク内の各施設と機能連携を進めるためのビル。平常時と災害時で機能が変わる防災型リバーシブルビルとして計画しており、電気の3次バックアップシステムを備える。災害時には地域避難拠点、また広域防災連携拠点として機能する予定。飲料や非常食など約6日分の防災食料を備蓄し、災害時には避難者に無償で提供するほか、備蓄型組立仮設トイレ「ほぼ紙トイレ」の在庫保管拠点とし、入居企業の配送網を活用した被災地への配送を可能とする。
また、開発区域内には防災公園を設置。災害時にはヘリポートとなり、入居企業と連携して救援物資集積拠点として活用するなど、福島県や郡山市と連携した広域防災拠点としての仕組み作りに取り組む。
それぞれの施設はCO2削減を見込める高炉セメントや電炉鋼材を採用。屋上には太陽光パネルと蓄電池を設置し、再生可能エネルギーを区域内に循環させる計画。さらに、電気自動車(EV)から建物などへ給電する「V2Xシステム」の導入を予定している。
また、山間部でのドローン物流の検証や東北自動車道で自動運転の実証実験、隣接地への水素ステーションの誘致・利活用も目指していく。