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日常清掃協会 「ToILET清掃検定」設立 第1回は高校で授与式を開催
2024.10.07 11:39
マンション・オフィスの日常清掃に関する講座・検定等を行う日常清掃協会(さいたま市南区)は、9月24日に一般の人を対象としたトイレ清掃の検定「ToILET(トイレ)清掃検定」を設立した。
2022年7月設立の日常清掃協会は、日常清掃に関する情報を整理し、携わる人のスキル・マインド向上を後押しする活動を行っている。日常清掃に関連する検定資格やオンライン講座、テキストなどを発行し、学ぶ手段を整えることで清掃品質の向上と普及に尽力している。HPでは検定資格のほか、清掃現場でよく使われる注意喚起ポスターも公開。清掃従事者向けの資格「トイレキーパー」の発行、巡回清掃におけるコツやスキルの伝授など、これら活動で着実に実績を重ねてきた。協会加盟の会員数は200名を突破し、主に個人での加盟が多い。
今回新設する「ToILET清掃検定」は、業界外の一般人や学生などを対象としたトイレ清掃の資格。設立のきっかけは、「就活に生かせる掃除の資格が欲しい」という川口工業高校の掃除部の声からであった。これを受け同協会は「トイレキーパー」の内容をアレンジした「ToILET清掃検定」を設立。これに先駆け8月29日には、川口工業高校の掃除部が同検定を受験。9月4日に同校で検定授与式を行い、日常清掃協会の鈴木範之代表理事から合格した生徒名に認定バッチを授与した。
鈴木代表理事は「『ToILET清掃検定』対応のテキストを、『清掃の日』にあたる9月日に協会HP上で無料公開します。トイレ清掃の資格を取得したい学生や一般の方など、業界外の人に向けて設立した新しい検定です。自宅での受験が可能で、受験料は年内の申込みに限り924円(税別)となります。合格者には制服やスーツに付けても馴染みやすいゴールドを基調としたデザインの認定バッチを授与します。就職活動や入学試験の場で自身をアピールできます」と説明した。
資格取得の流れは、最初に協会HPからオンラインテキスト「ToILET清掃検定」をダウンロード。これは無料で提供している。次に受験希望者はメールで申込み。申込み後、協会よりペーパーテスト(選択問題・記述問題)と請求書が送付される。受験希望者が解答用紙を返送し、80点以上の人に認定バッチが送付される。この受験システムにより、全国規模で対応が可能。郊外や地方都市に暮らす人で、自宅近くで働きたい人や清掃スキルを生かしたい人に適している。
鈴木氏は「『ToILET清掃検定』は資格としてのアピールだけでなく、『衛生的に仕上げる』視点やスキルも特徴です。トイレを綺麗な状態に仕上げるのは当然として、衛生面で安全な状態が持続するようなノウハウやスキルも教えます。元々私が代表取締役を務めるたてものサービス(さいたま市南区)において、社員教育や社内研修用に始めました。作業レベルのばらつきを安定かつ強化させる目的で動画講座を始めましたが、その延長上に今回の検定へつながっています。トイレ清掃のマニュアルを作成し、多くの人へお伝えできればと思います」と語った。