週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
東日本旅客鉄道 「大井町トラックス」開発 JR「大井町」駅直結2棟構成の複合施設
2024.10.14 11:53
東日本旅客鉄道(東京都渋谷区)は、「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」を開発している。竣工は、2026年3月を予定している。
計画地は、東京の玄関口である東京南エリア「広域品川圏」内の品川区広町に位置する。
JR「大井町」駅と直結する同施設は、敷地面積約2万2300㎡、延床面積約25万㎡、地上26階地下3階建て、「BUSINESS TOWER」と、「HOTEL & RESIDENCE TOWER」で構成される複合施設。
商業機能としては、歩行者デッキや広場空間に面して1階から5階に約80店舗が出店。
BUSINESS TOWERの高層部には、1フロアあたりの貸室面積約5000㎡のオフィスを、低層部には、オフィスサポート機能として、1階に約340㎡の多目的ホール、4階にシェアラウンジ、5階にカンファレンスとレンタルオフィスを備える。
HOTEL & RESIDENCE TOWERの14~25階はレジデンス。
HOTEL & RESIDENCE TOWERの15~17階には、ジェイアール東日本都市開発(東京都渋谷区)と、アスコット(東京都港区)が、協働で行う初プロジェクト「オークウッド大井町トラックス東京」を開業する。
同施設は、1カ月以上の長期滞在向けアップスケールサービスレジデンスとして、ホテルライクなホスピタリティサービスを提供。国内外のビジネスでの利用のほか、長期ステイ需要にも対応する。
客室数は、全78室で、施設内にはスパ・サウナやシネマコンプレックスなど長期滞在の間に利用可能な施設も開業予定。
客室内には、フルキッチン、ランドリー設備を有している。
14階は、20戸のSOHO、18~25階は、172戸の賃貸レジデンスとしている。
6~13階、26階にはホテルを展開。最上階には、夜景や隣接する車両基地の車列を一望できるルーフトップバーを備える。
災害対策としては、屋内に約3000人の帰宅困難者受け入れスペースを確保し、72時間滞在可能な備蓄を行う。また、発災時には約4600㎡の「TRACKS PARK」を広域避難場所として開放する。
環境対策としては、コージェネレーションシステム、街区内で地域熱供給(DHC)、太陽光パネルなどを導入する。