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「Brillia神戸旧居留地」開発 神戸市初のZEH-M Ready取得

2024.10.28 11:29

 東京建物(東京都中央区)は、神戸旧居留地の旧「日本真珠会館」(神戸市中央区)建替え事業として、共同住宅・展示場・事務所からなる複合マンション「Brillia神戸旧居留地」を開発している。竣工は、2026年7月下旬を予定している。
 旧「日本真珠会館」は、1952年に兵庫県などが真珠産業の検査や取引の拠点として整備した建物。建築家である光安義光氏が設計。同建物は、建物・設備の老朽化が進んでいたことから、昨年3月に閉館した。
 同物件は、敷地面積743・64㎡、延床面積6188・85㎡、鉄筋コンクリート造地上13階地下1階建て。
 建物は、頂部、中層部、低層部の三層で構成されたデザイン。頂部は旧「日本真珠会館」のモダニズム建築の要素を取り入れ、中層部は旧居留地の西洋建築の縦基調をアール型マリオンで表現、低層部では外壁の水平ラインを強調している。
 住戸は、38㎡台の1LDKから147㎡台の3LDKの間取りをラインアップ。10階以上は1フロア2~3戸とするプレミアムフロアに設定。
 災害対策としては、建物に地震対策機能付きエレベーター、耐震枠玄関ドア、足元保安灯、耐震ラッチ、家具固定用下地等の対策を施すほか、全戸に「オリジナル防災リュック」を配置。
 エレベーター内には、閉じ込められた際の備えとして、防災キャビネットを設置。
 共用部には「防災備蓄倉庫」を設置し、マンホールトイレ、蓄電池用太陽光パネル等を用意。
 環境対策としては、Low-E複層ガラスや断熱材、エネファームの採用等による省エネと、屋上に設置する太陽光発電パネルからの創エネにより、神戸市初となる「ZEH-M Ready」の認証を取得。また、エコまち法で定める「低炭素建築物」認定に加え、「BELS」で、5つ星のランクを取得。




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