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国内最大級の収納ビジネスイベント 11月6~8日に施設見学会とフォーラムを開催

2024.10.28 11:20

 日本国内最大級の収納ビジネスイベント「2024 SELF STORAGE トランクルーム BIZ FORUM」が、11月6~8日の3日間開催される。
 レンタル収納スペース推進協議会(東京都渋谷区、RSA)主催による、2015年から続く業界最大級のイベント。今年で10回目を数え、既に業界では定例となっている。3日間の内、2日間は会場を借りてフォーラムを開催。残り1日は、レンタル収納スペース(トランクルーム、ストレージ)運営事業者の施設見学会を行ってきた。今年も同様のスケジュールで、6日に4施設の見学バスツアーを実施。7~8日は「AP新橋」3階のカンファレンスルームで、10~17時までのフォーラムを行う。
 フォーラム1日目の午前中には、SSAAエグゼクティブディレクターのAndrew Work氏が登壇し「アジアのセルフストレージビジネスの話題」を講演する。午後にはパネルディスカッションとして、「海外セルフストレージへの投資から見える日本セルフストレージ投資の魅力と課題」を行う。モデレーターはシービーアールイー(東京都千代田区)バリュエーション・アドバイザリー&コンサルティング・サービス シニアディレクターの大空拓氏が務める。パネリストにStorHubグループ(東京都千代田区)日本投資事業 投資責任者のイハオ氏、ストレージ王(千葉県市川市)常務執行役員・開発部長兼経営企画室長の佐藤芳紀氏、エリアリンク(東京都千代田区)取締役・ストレージ本部長、カスタマーコンタクト部部長兼人事部長の西澤実氏、北京・上海で5店運営するYOUR STORAGE(中国)Directorの傳立氏が集まった。その他に単独セミナーやプレゼンテーションも開催する。
 フォーラム2日目は午前中に国際ジャーナリストの春名幹男氏が単独セミナー「次期アメリカ大統領選で世界はどう動く」を講演する。午後にハーストリィ代表取締役日野佳恵子氏による「女性に支持されるトランクルーム戦略」の講演、更にパネルディスカッションが2つ開催される。合間にランチ交流会などもあるが、2日間終日ストレージビジネスの情報にあふれたイベントになる。吉田氏は今年のフォーラムについて「『将来戦略』に焦点を当てたセミナーやパネルディスカッションを用意しました。国内におけるトランクルーム需要は右肩上がりでありながら人口減少は進んでおり、今後潜在的ニーズの掘り起こしも必要となるでしょう。不動産業界おける『潜在的ニーズの掘り起こし』にも関連したフォーラムになります」と語った。
 同業界の成長に伴い、RSAの会員や交流・情報交換を求める企業も増加している。海外の投資家は日本のトランクルームが魅力的な投資対象と見ており、特に大型施設(1棟5億ほど)を求めている。国内の企業、特にデベロッパーの中には彼ら投資家から融資してもらう施設の建設を検討している動きもあるとのこと。今年も海外の業者がフォーラムに参加し、日本のトランクルーム業界をどの様に見ているのか生の声を聞くことができる。投資対象としてトランクルームを検討している不動産事業者は参加を勧める。




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