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オリックス不動産 埼玉県三郷で物流施設2棟着工

2024.10.28 11:15

 オリックス不動産(東京都港区)は埼玉県三郷市で、同社初の全館空調を導入したマルチテナント型物流施設「三郷Ⅰロジスティクスセンター」と「三郷Ⅱロジスティクスセンター」を着工した。
 「三郷Ⅰロジスティクスセンター」は、外環道「外環三郷西」ICから約2km。建物は、敷地面積1万8077・75㎡、延床面積4万5218・02㎡、鉄骨造地上4階建て。
 同施設は約2600坪から利用でき、最大4テナントの入居が可能。また、各階に三郷市の伝統である藍染をコンセプトとした専用のカフェラウンジを完備。カフェラウンジはテナントニーズに合わせ、無償で応接室・更衣室に変更が可能。竣工は、2026年1月を予定している。
 「三郷Ⅱロジスティクスセンター」は、外環道「外環三郷西」ICから約2・9km、常磐道「三郷」ICから約2・6kmに位置。建物は、敷地面積1万3164・51㎡、延床面積1万9237・08㎡、鉄骨造地上3階建て。
 1階にはバースを設け、最大24台の大型車(10t車)が同時接車可能。メゾネット仕様の2層使いができるよう、リーシング区画を1階半面と2階、1階半面と3階に分割するプランを採用。各区画に1基ずつ荷物用エレベーター・垂直搬送機を実装し、最大2テナントの入居が可能。また、主要電気設備を2階の設備バルコニーに設置するなど、BCPにも対応する。竣工は、2025年10月を予定している。
 両施設の屋根には、第三者所有モデルで太陽光発電設備を設置。発電した電力では供給量が不足する場合でも、非化石証書付き(トラッキング付き)の電力を供給する。また、敷地内の駐車場にはEV充電スタンドも設置予定。こうした創エネルギーの取り組みやLED照明の採用などにより、両物件はCASBEE(新築)Aランクの取得を予定している。




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