週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

JR「関内」駅前の旧横浜市庁舎再開発 名称は「BASEGATE横浜関内」に

2024.11.18 16:54

 横浜市中区で開発中の「横浜市旧市庁舎街区活用事業」の街区名称が「BASEGATE横浜関内」に決定した。三井不動産(東京都中央区)を代表企業とする、鹿島建設(東京都港区)、京浜急行電鉄(横浜市西区)、第一生命保険(東京都千代田区)、竹中工務店(大阪市中央区)、ディー・エヌ・エー(東京都渋谷区)、東急(東京都渋谷区)、星野リゾート(長野県北佐久郡)の8社が発表した。竣工は2025年12月、開業は2026年春を予定している。
 同プロジェクトでは、「旧横浜市庁舎」跡地の再開発。多種多様な施設計画と旧庁舎行政棟の保存・活用により、次世代の横浜を象徴するエンターテインメント&イノベーションの拠点となる「新旧融合」を特色とした大規模ミクストユース型プロジェクトを目指す。
 計画地はJR根岸線・横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅前。横浜高速鉄道みなとみらい線「日本大通り」駅から徒歩7分の場所に位置する。
 同計画は、敷地面積約1万6500㎡、延床面積約12万8500㎡で、「タワー」、旧横浜市庁舎行政棟の「ザ レガシー」、「スタジアムサイドテラス」、常設型ライブビューイングアリーナ「ザ ライブ」、「グリーンウォークテラス」、駅前広場「セントラルプラザ」、横浜観光の交通結節拠点「ビジターフロント」で構成される。
 「タワー」12~33階のオフィスフロアは1フロア2000㎡超、天井高2・8m、奥行き最大約18mの整形無柱空間。11階のスカイロビーフロアは、海と空のパノラマをバックに、緑や木のぬくもりを感じることのできる空間としている。
 港町・横浜を一望しながら、企業の枠を超えたオフィスワーカー同士の交流やイノベーション創出を促進するラウンジ、コワーキングやシェアオフィスを含む、様々な交流が生まれるイノベーション促進施設を整備する予定。
 また、日射を考慮した外装の開口設定、Low-E複層ガラスの全面採用、熱回収システムの導入等による熱負荷の軽減に加え、個別空冷ヒートポンプパッケージエアコン等の高効率設備導入で省エネルギーを実現し、オフィス部分は、「CASBEEウェルネスオフィスSランク」、「ZEB Oriented」の環境認証を取得。タワー棟では、「DBJ Green Building認証」を取得する予定。
 「タワー」6階には、ライフサイエンス領域で革新的な発明を生み出し、社会実装へと繋げる新産業創造拠点を設置。三井不動産は、横浜で初となる賃貸ラボ&オフィス「三井リンクラボ」として、賃貸ウェットラボ区画の整備を予定している。
 「ザ レガシー」には、ホテル「OMO7横浜 by 星野リゾート」が入居する。同ホテルは、カフェ・レストラン・バンケット・ローカルガイドアクティビティ等を備えた、都市のランドマークとなる客室数約280室のフルサービスホテルとなる。
 「スタジアムサイドテラス」、「ザ レガシー」の商業エリアの一角には、様々なジャンルの店舗が出店する小割飲食ゾーンを設置。出店テナントは全て公募により決定し、地元の繁盛店をはじめとした34店舗が出店予定。
 「ザ ライブ」には幅約18m、高さ約8mの大型LEDビジョンと音響設備が設置され、野球などのスポーツの試合や音楽ライブ等のエンターテインメントコンテンツを視聴しながら飲食できる。




週刊不動産経営編集部  YouTube