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東急不/京急 「泉岳寺」駅直結の大規模再開発が着工 「高輪GW」・「品川」両駅ともデッキで接続
2024.12.02 12:16
東急不動産(東京都渋谷区)と京浜急行電鉄(横浜市西区、京急)は、都営地下鉄・京急「泉岳寺」駅直結の大規模複合ビル開発を着工した。完成は2031年度の予定。
東急不動産と京急で構成するコンソーシアムは、東京都が進める「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」に特定建築者として2021年に参画していた。
計画地は東京都港区高輪二丁目の国道15号沿い。「泉岳寺」駅に直結し、JR「高輪ゲートウェイ」駅へ入る道路の入口に位置する。
計画建物は、敷地面積約8490㎡、延床面積約11万2300㎡、RC造・SRC造・S造(制振構造)地上30階地下3階建て。住宅、事務所、店舗、子育て支援施設、駐車場等を主要用途とする計画とした。
「泉岳寺」駅および「高輪ゲートウェイ」駅周辺では、リニア中央新幹線建設計画やJR東日本による大規模再開発などが進んでいる。東急不動産と京急では今後、国際交流拠点としての整備が進むにつれ「泉岳寺」駅利用者のさらなる増加も見込んでいる。こうした駅利用者の増加への対応や乗換えを含む利用者の安全性・利便性の確保を図るため、「泉岳寺」駅とはコンコースで直結。「高輪ゲートウェイ」駅および「品川」駅とはデッキで接続し、駅機能の強化を図る。また、オープンスペースの整備などによる歩行者ネットワークの形成等により、3つの駅と地域がつながる交通結節点としての機能も持たせる計画だ。
外観デザイナーには、建築家団体・OMA(Office for Metropolitan Architecture)のパートナー兼NY事務所代表の重松象平氏を起用。外壁面等に配した外装ルーバーにはファサードのエリアごとに異なる日射量によって、向きや疎密を調整することで建物内に入り込む日射量を低減させるデザインとした。
環境対策としては、住宅部分で「ZEH-M Oriented」、オフィス部分で「ZEB Oriented」を取得する予定。
東急不動産と京急では2031年度の完成予定に向け、再開発施行者である東京都と相互に協力しながら、国内外の旅行者、来街者を出迎える駅直結の新たなランドマークを創出していくとしている。