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「野村不動産溜池山王ビル」が木質化で受賞
2024.12.02 11:32
木材利用推進コンクール優良施設部門・内閣総理大臣賞
みなとモデル二酸化炭素固定認証制度・最優秀賞
野村不動産(東京都新宿区)が所有する「野村不動産溜池山王ビル」が、木材利用推進コンクール優良施設部門・内閣総理大臣賞、およびみなとモデル二酸化炭素固定認証制度・最優秀賞を受賞した。
木材利用推進コンクールは、木材利用推進中央協議会(東京都中央区)が木材利用の促進を目的に1992年から開催。特色のある木造施設等を対象とする「優良施設部門」と、国産材利用に積極的に取り組む企業を対象とする「国産材利用推進部門」の2部門から構成されており、優良な作品の関係者や木材利用に励む企業を表彰している。「野村不動産溜池山王ビル」の受賞は、高層木造建築物に求められる耐火性・耐震性に対する木質ハイブリッド技術を通じた合理的な解決、木質建築として特徴のある外観の創出、開放的な木質無柱空間などが評価されたもの。
みなとモデル二酸化炭素固定認証制度は、東京都港区が区内の民間建築物などに定められた木材を使用した際、その使用量に相当する二酸化炭素固定量を区が認証する制度。
「野村不動産溜池山王ビル」は東京都港区赤坂に立地。2023年10月31日竣工、基準階面積534・94㎡、延床面積5939・62㎡、鉄骨造一部木造、地上9階地下1階のオフィスビル。
清水建設(東京都中央区)の木質構法「シミズ ハイウッド」を活用し、木質建築部材と鉄骨造を合理的に組み合わせて高い耐震性と耐火性を確保しつつ心地よい無柱の木質オフィス空間を実現した。また日鉄エンジニアリング(東京都品川区)とともに、集成材と無機繊維フェルトを用いた「(仮称)木鋼ハイブリッド梁」を共同開発し、国土交通大臣認定2時間耐火構造を取得。今後は積極的に非住宅建築物に採用し、木材利用を促進していくとしている。