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セラフ榎本 「壁面漏水調査ロボット」開発 漏水調査の期間やコストを削減

2024.12.09 11:47

 セラフ榎本(埼玉県川口市)は、足場仮設を必要としない「壁面漏水調査ロボット」を開発した。
 同ロボットは、壁面を走行することで足場仮設なしに調査箇所にアクセスでき、ターゲットに向けて高圧水を噴出することで漏水箇所を調査するロボット。従来の調査手法では必要だった足場仮設の期間や費用がかからず、早ければ1日で調査することができる。
 また、調査範囲が限られてしまう足場仮設での調査に比べて、壁面走行機能により広範囲を短期間で調査することが可能になる。
 作動時は、プロペラのついたドローンが壁に張り付いたような形状になる。屋上から吊り下げられた状態で壁面を走行し、プロペラは姿勢制御に使用するため落下の危険性がない。
 調査は、まず搭載カメラでターゲット位置を確認。本体の水噴出孔から高圧水を噴出して散水試験を実施し、漏水の有無を確認する。水噴出孔は首振りと上下駆動ができ、伸縮可能な脚とあわせて雨樋などの障害物を避けて調査することができる。給電は有線で、長時間の持続調査も可能となっている。
 セラフ榎本では段階的に壁面漏水調査を実施し、同ロボットの改良も進めていくとしている。




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