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NTT都市開発 (仮称)札幌北1西5計画 名称は「アーバンネット札幌リンクタワー」に
2024.12.16 11:36
NTT都市開発(東京都千代田区)は、札幌市中央区で開発を進めている「(仮称)札幌北1西5(旧北海道放送本社跡地)計画」の物件名称を「アーバンネット札幌リンクタワー」に決定した。名称は、ワーカーや観光客、地域住民などさまざまな人が「リンク」し、交流・共創することで新しい価値が生まれることを願い決定した。札幌市のビジネス・旅・賑わいの発信拠点となり、さらなる発展への貢献を目指す。
開発地は札幌市中央区北一条西。札幌のシンボルの1つである北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)の南側に位置し、地下1階で公共地下歩道へ直結。地下歩行空間「チ・カ・ホ」へは徒歩約3分、地下鉄「大通」駅まで徒歩6分、JR「札幌」駅まで徒歩10分。
建物は敷地面積約4606㎡、延床面積約6万908㎡、鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造。地上26階地下2階の高層棟と地上7階地下2階の南棟で構成され、竣工は2026年6月の予定。
高層棟は地下1~地上2階を商業施設とし、3~16階をオフィス、17~26階をホテルとする。南棟は高層棟と同じく地下1~地上1階を店舗とし、2~7階にはインキュベーションオフィスを整備する。
オフィスは1フロア約506坪。約29坪からの小割も可能で、天井高は2800mm、床荷重は500kgを確保した。2階にはテナント専用ラウンジも用意。目的に応じて気分を変えて働くことができるほか、プライバシーを守れる個室や、子育てや療養中などあらゆる人が利用できるケアルームも設ける。
商業施設には、計11区画の飲食店、食物販店舗を誘致予定。テイクアウトを含めた日常利用から特別なシーンまで、オフィスワーカーの毎日をサポートする。1階に整備するアトリウムは市民や観光客との接点であり、地域の企業、商業が出会う空間。周辺に溶け込むファサード、広々とした空間構成、洗練された意匠で、イベントなどの開催もできる。また、ホテルは国際的ホテルチェーンの誘致を予定している。