週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
新サービス「オフィスにプラス」の提供開始 賃貸保証から入金管理・リーシングなど幅広くサポート
2025.01.13 12:02
東証プライム市場上場のサンフロンティア不動産(東京都千代田区)の子会社で、オフィス・店舗の事業用不動産を専門とする賃貸保証サービスを展開するSFビルサポート(東京都千代田区)は、新サービス「オフィスにプラス」の提供を開始した。
不動産オーナーに代わって経営全般の業務を代行するプロパティマネジメント(PM)が認知されて久しいが、PMを導入している物件はコストパフォーマンスが出やすい一定規模以上のビルに限定されることが多い。一方で小規模ビルは得られるPMフィーが小さいことからビジネスとしての採算が合わず、PM業者も積極的な業務受託を避ける傾向にある。今回SFビルサポートが提供を開始した新サービス「オフィスにプラス」は、従来同社が手掛けてきた賃貸保証だけではなく、家賃の収納代行サービスを活用した自動引き落とし、日々のテナント対応や家賃滞納時の対応、そしてテナントリーシングの支援やビルメンテナンス、設備改修等に係る費用の融資と、ビルの賃貸経営に関わる様々な領域をサポートするというもの。サンフロンティア不動産のグループ力を生かした多彩なメニューを揃えており、自社で顧客ネットワークを構築する同社ならではのサービスといえるだろう。
代表取締役社長の中村泉氏は「小規模ビルでは家賃の請求や入金管理、テナント対応など、多くの業務をオーナーご自身で賄っている例が多いかと思います。ですが年齢を重ねるごとに体力的な面から経営業務を負担に感じる方もおられるのではないでしょうか。また、親世代から不動産を引き継いだものの、別に本業があり手が回らず、経営に関するノウハウが不足している後継者の方や、副業で賃貸用の不動産を保有しているが社内に不動産経営を熟知しているスタッフがいない企業など、不動産の経営サポートへの潜在需要が高いものと考えております」と話す。
「オフィスにプラス」のサービス料は1テナントあたり1万円から。オーダーメイドでサービスメニューをカスタマイズし、家賃の入金管理や建物管理など、これまで自前で行っていた面倒な業務を同社に任せることができる。同社によれば、まずは東京都心5区の小規模ビルを中心にサービス提供を拡大していく構えだ。