週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

ホーロー内装材にデザイン性高い2タイプ追加 商業施設や宿泊施設などで販路拡大図る

2025.01.13 11:28

 システムキッチン・バスなどの住宅設備機器を手掛けるタカラスタンダード(大阪市城東区)は、独自のホーロー内装材「エマウォール インテリアタイプ」に、パネル間の見切り材が不要でシームレスな仕上げが可能な「レーザーカットパネルW」、「レーザーカットパネルS」を新たにラインアップし、今月6日に発売した。
 ホーロー内装材「エマウォール インテリアタイプ」は、これまで同社が水回り製品で培ってきた「高品位ホーロー」の技術を生かしつつ、インクジェット印刷技術によってデザイン性を向上させた、清掃性・耐久性・利便性・耐候性に優れた壁装材。その特性から、公共施設や駅舎、企業の社屋などでの採用実績を伸ばしている。従来の製品では複数枚のパネルを貼る際にプラスチックやアルミ製の見切り材でパネル端部に蓋をする必要があったが、今回発売した2タイプはパネルの端部をレーザービームでカットしシャープに仕上げることで見切り材が不要となり、パネル間の隙間を空けた目透かし貼りでも上品な表現とすることができる。
 また従来の「エマウォール インテリアタイプ」では、直線的な切断に特化したシャーリングという方法で切断するため、形状が長方形や正方形といった矩形に限られていた。新発売の2タイプは多角形や円形に加え、自由曲線状でのカットにも対応。異なる素材や電飾造作との組み合わせにも対応し、空間の表現力が大きく向上した。
 タカラスタンダードでは、今後の人口減少に伴って住宅関連市場の縮小が見込まれる中、新たな事業の柱としてパネル事業の拡大にも注力。近年では公共施設などでも高級感や独自性を持った印象的な演出が求められるようになっていることから、製品のデザイン性向上に努めている。今後は商業施設や宿泊施設、教育施設などを中心に販路の拡大を図るとしている。




週刊不動産経営編集部  YouTube