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「ロジクロス三郷」着工 三菱地所/JR九州/住友倉庫がマルチテナント型施設を共同開発
2025.01.20 11:17
三菱地所(東京都千代田区)、九州旅客鉄道(福岡市博多区、JR九州)、住友倉庫(大阪市北区)は、埼玉県三郷市の三郷北部土地区画整理事業地内で進めてきた大規模マルチテナント型物流施設「ロジクロス三郷」を着工した。JR九州にとっては初の首都圏での物流施設開発、住友倉庫にとっては不動産事業としての物流施設開発へ初の本格進出となる。竣工は2026年8月の予定。
計画地は埼玉県三郷市彦糸。「外環三郷西」ICから約2kmと、「三郷」JCTを経由した配送利便性の高いエリアに位置する。
同施設は、敷地面積約5万4535㎡、延床面積約13万5040㎡、RC(柱)、S造(梁)地上5階建て。ダブルランプを設けるほか、各区画内には駐車場として活用できるトラックバースを整備する。車庫証明も取得可能で、多様な業種や運用形態に対応する。 倉庫は最小募集区画950坪で小割ニーズにも対応可能。また、アルコール、化粧品類やリチウムイオンバッテリーなど、消防法上の危険物第4類相当が保管可能な危険物倉庫を設ける。
施設内には、複数の休憩室を設置予定。最上階の休憩室は屋上テラスと一体的に利用できる。
環境対策としては、屋上に太陽光発電設備を導入予定とし、再生可能エネルギーで施設内の一部電力をまかなうほか、全館LED照明、節水型衛生器具等を採用し、「CASBEE建築」でSランク取得に加え、「ZEB」認証を取得予定。
災害対策としては、非常用発電機を設置し、災害時や緊急時の電力供給を確保する。