週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

明石市・西明石地区でまちづくり起工 駅ビルや分譲マンション・地域交流拠点など順次着工

2025.01.27 11:48

 西日本旅客鉄道(大阪市北区、JR西日本)と兵庫県明石市は「JR西明石駅ビル」と改札口の工事に着手し、西明石地区のまちづくりを起工すると発表した。
 JR西日本と明石市は2020年12月に「西明石駅及び駅周辺におけるまちづくりの推進に関する協定書」を締結していた。今回はこれに基づき、「JR西明石駅及び駅周辺の安全性と利便性の向上」と「地域交流拠点の充実」に向け、駅と駅前空間の整備、JR西明石社宅用地での地域交流拠点整備とマンションの開発、駅とまちをつなぐアクセス道路の整備などを行う。
 JR西日本は「JR西明石駅ビル」と改札口、分譲マンション「ジェイグランシティ西明石タワーウエスト」を開発。明石市は駐輪場・駅前広場を整備するほか、道路の整備や「西明石地域交流センターicotto(いこっと)」を開発する。
 新駅ビルは、敷地面積1261・16㎡、延床面積2403・47㎡、鉄骨造地上3階塔屋1階。開業は2026年度を予定している。
 分譲マンションは、敷地面積8621・48㎡、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造で、住宅棟、共用棟と駐車場棟で構成される。住宅棟は地上20階、総戸数340戸。共用棟は地上2階で、共用部分にはコミュニティラウンジやパーティルーム、キッズスペースを設け、マンション住民同士のコミュニティを育む計画とする。着工は2025年2月、竣工は2027年6月の予定。
 駅前広場はバスの停留場とタクシー、一般車の乗降場を設け、歩道部分に上屋を設置する計画。駅前広場工事は2025年度以降に着手予定。
 また、「西明石」駅南改札口から国道250号を結ぶ延長440mの道路と、延長200mの道路「藤江14号線」を整備する。
 「西明石地域交流センターicotto(いこっと)」は、延床面積3909・31㎡、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上4階。
 1階はフリースペース、保育ルーム、地域活動スペース、屋外広場。2階はフリースペース、多目的室、会議室、スタジオ。3階は図書コーナー。4階は多目的ホール、トレーニングエリア、屋上広場とする。工事着手は2025年7月を予定している。
 JR西日本と明石市では、地区全体の持続的なエリア価値向上に向けた取組みを今後も共同で検討・推進していくとしている。




週刊不動産経営編集部  YouTube