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鹿島が国内物流不動産市場に参入 東京都大田区で「KALOC南六郷」竣工
2025.02.24 11:19
鹿島建設(東京都港区)は14日、東京都大田区で開発していた物流施設「(仮称)鹿島南六郷物流センター」を1月31日に竣工させ、施設名称を「KALOC南六郷」に決定したと発表した。昨年10月に竣工した「KALOC富谷」(宮城県富谷市)とともに、同社が同時期に開発から設計・施工まで一貫して行った国内初の物流施設開発事業の1つ。
立地は大田区南六郷。首都高速1号羽田線「羽田」ICから3・6kmで国道15号にも近接し、羽田空港や東京港も至近。最寄り駅の京浜急行本線「六郷土手」駅からは徒歩8分で、「川崎」駅や「蒲田」駅からバスによるアクセスも可能。
建物は敷地面積1万689・35㎡、延床面積2万2718・77㎡、RC(柱)S造(梁)地上4階建てのBOX型物流倉庫。倉庫部分は梁下有効高さ5・5m、床荷重1・5t/㎡を確保し、最大2テナントの入居が可能。
物流設備としては、建物北側のトラックバースのほかに小・中型トラック用の補助バースを設けた。倉庫内には荷物用エレベーター4基と垂直搬送機4基を配置している。
BCP対策としては、連続72時間給電可能な非常用発電設備を有するほか、受水槽を屋上に設置しているため断水時でも水回り設備が利用可能。浸水対策として、倉庫の床面を東京湾の平均海面から約4mの高さに設定している。
環境対策としては、屋上に太陽光発電設備を設置し、施設館内に電力を提供しているほか、LED照明やLow-E複層ガラスの採用、躯体の一部に低炭素型コンクリートであるECMコンクリートを使用するなどにより、BELS認証の「ZEB」、および「CASBEE建築認証」の最高位「Sランク」を取得した。