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三井不動産 「日本橋本町M-SQUARE」に低炭素鋼材採用 製造時のCO2排出量100%削減した鋼材

2025.03.03 11:55

 三井不動産(東京都中央区)と鹿島建設(東京都港区)は、東京都中央区日本橋で開発している「日本橋本町M-SQUARE」の鉄骨の一部に、低CO2高炉鋼材「Kobenable Premier」を採用した。竣工は11月を予定している。
 同鋼材は神戸製鋼所が国内で初めて商品化した低CO2高炉鋼材「Kobenable Steel」シリーズの、製造時のCO2排出量を100%削減したタイプ。神戸製鋼所独自の高炉向けCO2削減ソリューションを活用することで、従来の品質を維持したまま低CO2鋼材の提供を可能にする。
 同ビルは東京メトロ半蔵門線・銀座線「三越前」駅から徒歩4分、東京メトロ銀座線・東西線・都営地下鉄浅草線「日本橋」駅から徒歩5分、JR総武本線「新日本橋」駅から徒歩6分、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線「人形町」駅から徒歩8分と4駅6路線のアクセス可能な場所に建設している。
 建物概要は敷地面積約1433㎡、延床面積約1万4222㎡、S造地上12階地下1階建てのオフィスビル。オフィスは基準階専有面積約960㎡でワーキングエリアのほか、コミュニケーションエリアや会議室などを含めたレイアウトが可能。
 屋外の共用空間には高中木や低木地被類の植栽を複層的に配置する。また、スカイツリーを望める地上約50mの屋上には屋上庭園を整備する。そのほかには、外構空間の植栽の立上りの工夫や行燈による照明演出を予定している。
 BCP対策としては、共用部と専有部に72時間電気供給可能な非常用発電機を設置する。また環境対策としては、「ZEB Ready」認証(建物全体)、「DBJ Green Building」認証(プラン認証)、「CASBEE-Aランク」(自己評価)を取得する予定。また、省エネルギーの取り組みとしては、縦基調の外装採用による開口率の低減や「Low-Eペアガラス」などを採用する。




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