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阪神電鉄 「阪神尼崎」駅前の中央公園が3月リニューアル 店舗など整備

2025.03.03 11:11

 尼崎市と阪神電気鉄道(大阪市福島区、阪神電鉄)は、阪急阪神不動産(大阪市北区)とともにリニューアルを進めてきた「阪神尼崎」駅前の「中央公園」が、3月29日にオープンすると発表した。当日はオープニングイベントも開催する予定。
 リニューアルは都市再生特別措置法に規定された「都市公園リノベーション協定制度」を活用して多様な場面で利用できる公園を整備するもので、この制度を活用した公園整備は関西初。公園を中心とした地域の新たな魅力創出や活性化を目的にリニューアルを行い、幅広い滞在ニーズに応える飲食店を2店舗開業する。
 中央公園内には天然芝の「芝生広場」、丸太スツールや起伏のある地形を楽しめる「ちいさな広場」、緑陰の下で思い思いの時間を過ごせる「木立の広場」、リニューアルを記念するモニュメントベンチやハイカウンターのある「デッキテラス」などを整備し、各所にベンチや縁台を配置することで、様々なニーズの滞在に応える。「ちいさな広場」の丸太スツールや飛び石は整備前の公園内にあった樹木や石材を、駅前のベンチの一部は舗装材のレンガをそれぞれ再利用し、廃棄物の削減も図っている。
 中央公園に面した駅前でもリニューアルに合わせてベンチなどを設置し、公園と一体的に滞在できる空間を整備。公園内の総合案内板をはじめとするサインも一新し、公園のロゴマークも作成した。
 尼崎市では、市内南部の阪神沿線を中心とした観光地域づくりを推進するとともに、2021年度以降は鉄道駅周辺の特色を生かしたまちづくりを進めることで、南部地域における交流人口の増加や地域の活性化に取り組んできた。一方阪神電鉄では「魅力あふれる沿線の創造」に向け、尼崎市南部地域を沿線価値創造の重点エリアと位置づけている。両者は今後、中央公園のリニューアルによる新たなイメージの発信と、既存の地域資源を活用した賑わいの創出を一体的に進めることで、南部地域の玄関口である阪神尼崎駅周辺のまちづくりを官民連携でより一層推進していくとしている。




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