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ハーフセットアップオフィスに改修 「新宿311ビル」8階 現在リーシング中

2025.03.10 11:36
小田急不動産(東京都渋谷区)は、同社が貸主の「新宿311ビル」8階をハーフセットアップオフィスに改修した。現在リーシングを進めている。
「新宿311ビル」は東京メトロ・都営地下鉄「新宿三丁目」駅から徒歩1分、明治通りと靖国通りの交わる交差点角地に立地するオフィスビル。1988年3月竣工の地上10階地下1階建て。延床面積は2880・06㎡。今回は貸室235・84㎡(71・34坪)の約半分をレイアウトや什器含めて企画・構築した。ラウンジと2部屋の会議室をつくり、多様な働き方や使い方に対応できる。特にラウンジは居心地の良さ・快適性に加えて、機能性も重視。WEB会議やオンライン等の需要を加味し、個室ブースを用意した。またラウンジは交差点含め、周辺が見渡せる眺望も魅力。大きく開放感のある北東側のガラス面近くに、ソファー席やファミレス席等を配置。仕事の合間の気分転換や会話しながらのグループワークにも活用できる。
会議室は6名用と8名用の2つを用意し、持ち運びできる電源も確保した。使い方によっては社長室や重役室などにも活用可能。また8名用会議室の奥に小規模な収納スペースがあり、荷物や資料の保管に利用できる。貸室の残り半分は、OAフロアやカーペットは設置したものの什器等は置かない。入居テナントに自由度や柔軟性を持たせた。
賃貸事業本部 賃貸営業部の吉田雄大氏は「前テナントが長年入居していたこともあり、全空調の更新やトイレ等のリニューアル工事を実施。今回はそれだけでなく、従前から検討していたハーフのセットアップオフィスに取り組み、昨年末に完成しました。セットアップオフィスは今回が3回目。前回は恵比寿で行い、以降セットアップが可能なオフィス・物件はありませんでしたが、今回久しぶりの実施となりました。新宿では希少なサイズのハーフセットアップオフィスとなり、お客様から数多くの問い合わせを頂いております」と語った。ちなみに現在同フロアはリーシング中だ。今後同社では今回のハーフセットアップの知見を生かして、別の物件でも検討していく。