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レンタルオフィス・コワーキングスペース「リブポート大宮」開設

2025.03.10 11:35

企業のサテライトオフィスや営業所の需要に対応可能
「W大宮」6階で開始 セキュリティ性も特徴
 一都三県を対象に不動産開発やビル賃貸業を展開しているW不動産(東京都港区)は、昨年6月にさいたま市大宮区宮町一丁目でテナントビルを取得。後に「W大宮」として運用を開始。今月1日には6階でシェアオフィス「リブポート大宮」を開設した。
 「W大宮」はJR「大宮」駅東口から徒歩2分、銀座通り商店街に面する2011年竣工のオフィスビル。RC造の地上7階建て。延床面積は約1800㎡。長らく銀行の支店として近隣に親しまれてきた同ビルを昨年6月に取得。不動産賃貸業と共に自社の中心事業であるシェアオフィス事業「リブポート」の開設も視野に、「大宮」駅周辺のテレワーク・リモートワークの需要や個室ニーズなどを入念に調査。これまで行ってきた知見・ノウハウも踏まえて、今回のシェアオフィス開設につながった。浜松町、品川、新横浜、松戸に続く5拠点目。運営はグループ会社のリブポート(東京都港区)が行う。
 「リブポート大宮」は個室が16室、フリーアドレス席は9席、その他に定員8名の会議室、TELBOX(フォンブース)、複合機、各種ドリンクを提供可能な給茶機、宅配ロッカーなどを備えたシェアオフィス。個室は机と椅子が常設されており、セキュリティ面にも配慮した高速フリーWi-Fiも完備。利用開始のその日から業務を行うことができる。個室の最小は1人用の2・6㎡(0・8坪)。個人事業主や設立間もないスタートアップの利用に適している。最近は行政書士等の利用も増えている。一方最大は30・6㎡(9・3坪)で、大宮に支店・営業所を構えたい企業やこれから数名の社員採用を見据えるベンチャー企業のオフィスに最適だ。
 フリーアドレス席も充実している。施設中央にコワーキングスペースをつくり、フリー席、モニター付きブース、TELBOXなどを自由に使用できる。月額でのコワーキング会員契約から、法人登記ができるアドレス会員、また空いていればドロップインでも利用できる。営業等で大宮へ足を運んだ際に、ちょっとしたデスクワークや作業等に活用できる。施設は「盆栽の聖地」である大宮をイメージした装飾と、大宮区の色であるオレンジをアクセント的に配色し、「寛ぎと洗練」を演出している。
 リブポート部長の生方徹氏は「個室は防音に配慮した設計で、業務に集中できる空間です。他のリブポートと同じく、出入口と個室にもそれぞれ電気および電池錠を採用していますので、セキュリティ面の高さも特徴でしょう。また共用の会議室を備えているため、クライアントや協力会社を招いての打ち合わせやミーティングにも利用できます。大宮は企業のサテライトオフィスや営業所などの需要が高いため、その様なニーズに『リブポート大宮』は応えることが可能です」と語った。




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