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東京建物 東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業 街区名称を「トフロム ヤエス」に決定

2025.03.10 11:31

 東京建物(東京都中央区)は、権利者や地域住民と推進している「東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業(A地区・B地区)」の街区名称を「TOFROM YAESU(トフロムヤエス)」に決定した。竣工は2026年を予定している。
 同事業はA地区の「TOFROM YAESU THE FRONT」と、B地区の「TOFROM YAESU TOWER」で構成される国家戦略特区の大規模複合再開発。
 「TOFROM YAESU THE FRONT」は、敷地面積約1300㎡、延床面積約1万2000㎡、S造・RC造・SRC造地上10階地下2階建て。3~10階はオフィス、1~2階は商業施設で構成されている。屋上階には「Rooftop Terrace」を整備し、アフターワークにコミュニティを促進するスペースとしての利用も想定。竣工は2026年7月を予定している。
 「TOFROM YAESU TOWER」は、敷地面積約1万600㎡、延床面積約22万5000㎡、S造・RC造・SRC造・CFT造地上51階地下4階建て。竣工は2026年2月を予定している。
 10・41階にはエキスパートオフィス(東京都中野区)が運営するハイグレードフレキシブルオフィス「EXEVIA TOKYO YAESU(エグゼビア トウキョウ ヤエス)」を整備。同オフィスでは1~90名程度まで対応し、短期でも利用可能なレンタルオフィス・セットアップオフィスを設け、日々のビジネスをサポートするとともにコミュニケーションを促す受付コンシェルジュを用意。またラウンジや複数種類の会議室に加え、コワーキングスペース、個室ブースなども用意し、同ビルのオフィス共用施設としての機能も有する。
 1階には屋内広場「檜物町スクエア(ひものちょうスクエア)」を整備。
 6~7階には医療施設「日本医科大学八重洲健診ステーション」を整備。がんの早期発見やアルツハイマー病診断をはじめ、病変検出・疾病の発見を行い、日本医科大学付属病院(東京都文京区)と連携し、高度医療サービスの提供等を行う。
 3~6階には劇場・カンファレンス施設を整備。約800名収容可能な「東京」駅前初の段床型劇場や平土間ホール、会議室を完備。同施設では催事を誘致し、文化発信拠点を整備するとともに、国際会議、MICEを誘致する。運営はぴあ(東京都渋谷区)、コングレ(東京都中央区)が担当。
 13階には、ウェルビーイングフロア「Wab.」を整備。過ごし方を選択できるラウンジ空間、イベントキッチンやイベントスペース、緑化やアート・お茶に特化した会議室等を提供。
 41階にはリフレッシュ空間「YAESU SKY LOUNGE」を整備。個室空間「RE:TREAT Room powered by Upmind」では、LeFuro(東京都港区)と協業し、温泉ミストによる湯治体験ができる「喫泉室」に利用できるほか、Upmind(東京都文京区)が監修・運用する瞑想・仮眠プログラムを提供。
 地下階には、UR都市機構(横浜市中区)が一体で整備する「バスターミナル東京八重洲」の第2期エリアが整備される。




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