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賃貸住宅「ROOOJI大森中」竣工 変形敷地と路地区間を活用した職住一体型
2025.03.10 11:08
フジケン(東京都港区)は、東京都大田区で「ROOOJI」シリーズ第1弾となる「ROOOJI大森中」を竣工させた。
同シリーズは変形敷地や路地空間を生かした職住一体型の賃貸住宅シリーズ。一般的には活用が難しいとされる旗竿地などの変形敷地の「奥行き」や「隙間」などの空間的特徴を生かしながら、路地を含めた周辺の地域と緩やかにつながった住まいを実現。また住まいの一部をショップ・アトリエ・オフィスなど、開かれた空間としての活用に適した間取りが特徴としている。
同物件は京急線「梅屋敷」駅から徒歩4分の路地裏に位置する。大森・蒲田エリアは町工場と商店街が混在したエリア。
同物件では路地裏にある旗竿状のL字型敷地を活用。物件概要は専有面積17・57~59・56㎡、木造3階建て、長屋形式の全5戸からなる賃貸住宅。路地と建物をつなぐシンボリックな屋外階段と直結するスペース「チューブ」と、奥にあるプライベート空間である住居スペースで構成される。
「チューブ」は入居者がカスタマイズ・内装改変が可能な空間。床や壁の仕上げなど、改変可能な範囲を限定することで、貸主がカスタマイズを推奨することができるようになっている。また、トイレがチューブから直接利用できる等職住一体型として暮らしやすいよう工夫されている。
建築設計およびクリエイティブディレクションはCHAr一級建築士事務所(東京都大田区)と、GANEMARが担当。