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リクルート 住みたい街ランキング2025を発表 1位は8年連続で横浜

2025.03.10 11:01

 不動産情報サイト「SUUMO」を展開しているリクルート(東京都千代田区)は、今月6日「SUUMO住みたい街ランキング2025」を発表した。
 同ランキングはリクルートが毎年実施しているもので、今年で16回目。調査期間は2024年11月8日~12月6日。首都圏在住の男女1万人、20~49歳を対象に住みたい駅や自治体を1位から3位まで聞き、上から3点、2点、1点の配点で集計した結果を発表したものとなる。
 調査の結果、1位が横浜、2位が大宮となった。横浜は今回で8年連続の1位であり、2020年に「ぴあアリーナMM」、23年に「Kアリーナ横浜」などのエンタメホールが続々開業。年代別や性別、シングルや子育て世帯といったライフステージ別の内訳を見ても、すべての層で第1位を獲得している。データから魅力を深堀すると、「魅力的な働く場」に加え、文化・娯楽施設の充実性や大規模商業施設があるなどの項目が高い評価を得ていた。
 2位の大宮はシングル女性、子育て世帯、40代で過去最高順位を更新し、圧倒的な支持を得た。街の特徴として、「エキュート大宮」「ルミネ」をはじめとした駅ナカ、駅周辺の店舗が充実していることが挙げられ、1000店舗を超えている。こうした駅前ですべて完結できるタイパの良さが人気につながったと見られている。また氷川神社に続く参道にはおしゃれで個性的なカフェなどが出店し始めており、女性人気に貢献していることも要因のひとつのようだ。
 同社が特に注目したいエリアには「藤沢」、「柏」、「立川」を挙げた。副編集長の笠松美香氏は「今回のランキングの特徴は3つです。1つはタイパの良さ。駅の中や周辺に店舗が充実することで様々なことを効率よくできる。これが若者の現代的な価値観にフィットしているのではないかと見ています。2つ目が大宮上野の女性人気アップ。そして3つ目ですが、自然豊かでコスパの良い郊外の中核都市の人気が高まりました。物価高や家賃高騰を背景に、利便性に加えて独自の魅力を持つ街が評価されています」と25年の傾向について振り返った。




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