不動産トピックス

快刀乱麻

1997.01.01 13:49

空前の移転ラッシュに沸いた96年のビル業界だが、その実態はリストラ型集約移転が中心で、実質的な底入れには程遠い状況だったと言えるだろう。▼ある大手仲介会社のトップが、今年は「私共にとって本当の力が試される時」と話している。昨年は、いわゆる近・新・大と言われる、条件の揃った新築ビルは満室札止めが続き、経年化した既存ビルは、空室に歯止めがかからない、2極化の構図は変わらなかった。▼しかし、97年は新築物件の品薄から既存物件へと、テナントの流れが移行する時期と考えられる。その為、本当の意味でのコンサルティングなどの力がテナント斡旋に発揮されると言う訳だ▼こうした状況下、弊社でも、ビルオーナーに向け、より充実した紙面作りを主眼に、月3回の発刊体制がスタートする。そして、当社自身もその力が試される97年は、ぜひ「ビル経営」から景気のいい話を、数多く伝えたいと願っている。




週刊不動産経営編集部  YouTube