不動産トピックス

快刀乱麻

1997.01.21 13:46

年初から、円安、株安と不安材料ばかり目がつく日本経済では、いまだ先行きが不透明な状況が続いている。▼折しも、東証一部上場で外食産業の京樽が、事実上倒産した。負債総額は一千億円を超える規模。▼原因はバブル期の海外投資や、不動産投資の破たんが大きい。国内では、店舗用に購入した不動産用地が、地価下落で、含み損になったと言う。また、すしの低価格化など、市場の変化に対応出来なかった経営体質が、売り上げ減少につながったと見ていいようだ。▼ビル業界では、今年は新築物件竣工が落ち込む中、キーポイントを握る年とも言われている。中でも中小ビルのオーナーにとって、テナントを誘致出来るか否かが、本当の意味で死活問題になるのだろう。▼ぜひ、これまでのスタイルにこだわらず、柔軟な姿勢で経営に取り組んでもらいたい。




週刊不動産経営編集部  YouTube