不動産トピックス

快刀乱麻

1997.05.21 14:20

▼今年7月には、金融機関での店舗運営に関する規制が撤廃される。こうした状況により、都市銀行等での、”24時間営業サービス”が実現されそうだ。日本版ビッグバンが目前に迫っている現在、各金融機関では今後、独自の店舗戦略が求められる事になるだろう。既にシティバンクなど外資の金融機関では、ATMによる24時間サービスが実施されている。その為、こうした時間延長のサービスは、都市銀行などの参入で、さらに拍車がかかる格好だ。▼また、一足早く規制緩和による効果として表れているのが、無人店舗だ。各金融機関では、急速に現金自動預け払い機だけを置いた、いわゆる無人店舗へと、店舗の形態をシフトさせ、サービス内容も多様化し始めている。ある都市銀行では、無人店舗にマルチ型端末を設置。口座などの新規申し込みにも対応出来るサービスを始めた。電話による銀行取引も、都市銀行では積極化させており、より便利で、独自なサービス拡充が図られそうだ。▼しかし、こうした無人店舗普及の影で、無地店舗では対応出来ない業務では、不便を強いられるのも事実。これは何も金融機関に限った事では無く、同様な事が不動産業界にも言えるだろう。ユーザーに対して、何が本当のサービスになるのか、物の本質を見極める目が、より重要になる。




週刊不動産経営編集部  YouTube