不動産トピックス

企業だより

2002.07.01 17:34

新会社の設立
 UFJ銀行系の不動産会社である東洋不動産(大阪市中央区・水谷和生社長)は、100%出資のビル運営専門会社「東洋ビルマネジメント」を設立。7月1日より営業を開始した。
 これに伴い、現在・東洋不動産が管理・運営を行う各ビルについても同日付をもって業務が東洋ビルマネジメントに移管されることになる。
 また、東洋不動産のビル事業部の社員については全員東洋ビルマネジメントへの出向となる。
 管理・運営部門を独立させたことで、ビル事業に関わるあらゆるニーズに対し、グループ全体で取り組むことが可能になったという。

新会社の設立
 福利厚生代行最大大手のベネフィット・ワン(東京都新宿区)は保険代理店アイリッシュコーポレーションなどと共同でSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)向けに保険商品や福利厚生サービスを提供する新会社「マイクロビジネスライフサポート」(東京都文京区)を設立し、8月から会員募集を開始する。
 資本金は一千万円。アイリッシュコーポレーションが80%、ベネフィットワンと志木サテライトオフィスビジネスセンターは10%ずつ出資した。
 同社では安田火災海上保険と共同開発したコンピューターウィルス感染が原因で第三者に損害を与えた場合、一事故最大300万円まで賠償責任を補償するIT(情報技術)保険などのメニューをそろえている。

ビル売却しました
 丸紅は大阪本社ビル(大阪市中央区)を収益基盤並びに財務体質の強化を図るべく、経営計画の一環として、日本総合トラスト投資法人に、125億円で7月上旬に売却すると発表した。
 今回の譲渡により、当期の譲渡益(単体決算では23億円、連結決算では賃貸借機関に応じた按分計上により1億円)が発生する見込み。
 本社ビルは、84年に完成した地上17階建てビルで敷地面積は5878㎡。床面積は4157447㎡。譲渡後も日本総合トラスト投資法人との間で10年間の賃貸借契約を結び継続使用の予定。丸紅では東京本社の売却も現在検討中である。

ビル業界の1週間
6月22日
 INAXトステム・ホールディングスは、東南アジアでの衛生陶器住宅用建材の精算を増産する。総投資額は約60億円。現地生産した衛生陶器を初輸入し、日本での価格競争力を高める予定。

6月24日
 東京建物は一口500万円から投資できる不動産小口化商品を強化し、投資リスクを抑えた新型パックを売り出すことを検討中と発表。

6月24日
 ダイダンは日本トイザらス向けに店舗内の空調機器などを効率的に管理する店舗監視システムを構築し、店舗の空調や照明の運転状況を本社で一元に管理することを可能にした。これによりメンテナンス費用が約15%削減できる。

6月24日
 TOTOは滋賀工場での大便器の精算台数を従来の10倍にあたる月間8000個に拡大した。水を横方向に噴出させ、旋回する水流で、内部をまんべんなく洗浄可能な新製品「NEWネオレスト」の受注が好評なため。

6月25日
 近畿日本鉄道は子会社である近鉄興業が運営している近鉄劇場と近鉄小劇場の閉鎖を検討中と表明。両劇場の入居するビルは、1954年に映画館として開設し、85年に劇場に改装オープンしたもの。閉鎖後にはビルを取り壊す予定。




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