不動産トピックス
企業だより
2002.08.26 15:51
新会社の設立
住友信託銀行は証券代行事業の業務効率化と競争力強化のために、日本証券代行と証券代行事業のシステム開発運営販売・賃貸及びデータ処理業務を行う新たな運営会社「日本ティーエーソリューション」の共同設立を合意した。
同社は、共同事業の円滑な実施とその効果の早期実現を図るために、証券代行システムとシステムによるデータ処理業務の運営組織を一体で新会社に営業譲渡する。
新会社では、両社からシステム・データ処理業務を受託し、業界最先端のシステムをベースに、高度化するユーザーに迅速かつ的確に応え、また他社に対しても広く参加を呼びかける方針。
新会社の設立
三井建設(東京都中央区)はエムシー・リフォームなどのリフォーム子会社6社を10月1日付けで経営統合する。統合はエムシー・リフォームを存続会社とする九州合併方式をとり、昨年から同社が推進している「リニューアル事業拡大施策」をさらに加速、リニューアル事業を強化する意向。
統合新会社は分譲マンションの共用部・専有部のリフォーム工事、賃貸マンション、事務所ビルのリニューアル・リフォーム工事の独自受注を拡大、同社の全国各支店と連携しながら各種メンテナンス、リニューアル事業のハード面を担当していく。
資本金は2億1400万円、従業員105人となり平成17年度の受注額は200億円となる予定。
新事業の展開
不動産賃貸管理を行っているフィットリアルエステート(東京都新宿区)は不動産の用途変換事業に取り組む。現在東京(後楽)にある鉄筋鉄骨コンクリート造8階建て、築9年の事務所を買い取り、分譲マンションへの用途変更を行っている。
同社は2年前に内装工事を行う野原産業の子会社として設立した。
マンション6戸で顧客の希望を聞いて、間取りなどをオーダーメード方式で対応になっている。2階~6階の専有面積は144・02㎡、7・8階は187・23㎡とで、既存建物のエレベーター2基を活かしたつくりにする。
ビル業界の1週間
8月8日
・神戸市消防局は消防設備の不備など重大な消防法違反がある雑居ビル28棟のうち改修に応じる姿勢が見られない二つのビルに対して、ビル名を公表する措置をとった。公表された2つのビルは神戸市中央区にあるキャバクラや消費者金融が入居する「キャラバンビル」(地下1階、地上8階建て)と同区の「ミソノビル」(3階建て)。
8月10日
・丸の内ビルヂング(丸ビル)の建て替えがほぼ終了した。オフィスのほか、レストランやブティックなど140店が入居する37階建ての超高層ビルとして生まれ変わるための内装工事が急ピッチで進んでいる。開業予定は9月6日。
8月13日
・国土交通省はオフィスビルを居住用マンションに転用する業者に対する支援を現在検討中であると発表した。これはオフィスビルが大量に供給される結果、ビルの賃料が下落し空室率の上昇が懸念される「2003年問題の対応に配慮したもので、オフィスビルを居住用マンションに用途変更する際、転用されたマンションの家賃に上限を設定することを条件に、ベランダ、台所、ふろ場などを増設する工事費の一部に助成金を支払うもの。