不動産トピックス
企業だより
2002.09.16 15:49
不動産の売却
マンション分譲最大大手の大京は9月9日に、グループで保有する賃貸ビル5物件を総額359億円でオフィスビル賃貸大手の森トラストに売却する方針を固めた。
オリエントコーポレーション本社がテナントとして入居している「麹町ミレニアムガーデン」(東京都千代田区)など大京本体が保有する二物件と子会社の大京千駄ヶ谷ビル開発の所有する三物件を売却する。
大京は2002年9月中間期にUFJ銀行など4行から4700億円の金融支援を受けることが決まっている。不採算部門の賃貸資産売却を加速させると共に、本業のマンション分譲事業に経営資源を集約する。
子会社の解散
三菱マテリアル(東京都中央区)は連結子会社で不動産の売買及び管理を行う興北産業を9月末を目途に解散することを、8月29日開催の取締役会において決議した。
連結子会社である興北産業は、昭和50年10月に旧東北砂鋼興業砂鉄事業を撤収。資産を継承し保有不動産の管理・処分並びに青森県八戸市所在の三菱マテリアルの所有不動産の管理を中心とした業務を行ってきたが、今回、不動産事業を三菱マテリアルの不動産事業子会社である菱金に集約するというグループ経営方針、並びに処分可能な資産の売却が終了したことを受け解散を決定したものだ。
港北産業の解散に伴い発生する特別損失約3億円については、冬期の業績予想に織り込み済みのため、同予想の影響はないもの。
事業提携発表
三菱電機は9月9日、ホンリョン・グループ傘下のOYL/McQuayグループと空調事業でのグローバル協超体制構築に向けた覚書を結んだと発表した。三菱電機は、OYL/McQuayグループがイタリア拠点や中国拠点で行う製品開発の支援などを行っていく予定。
今回、OYL/McQuayグループとの提携をし、強化する空調事業の製品はパッケージエアコン、チラー(大型ビル用空調機器)、コンプレッサー、全熱交換器。
両者は資本関係は持たないが、三菱電機はOYL/McQuayとは対等な立場で、世界3連合の形成を目指すと宣言。
ビル業界の1週間
9月6日
〇東京駅前のランドマーク「丸ビル」の建て替えが終了し、高さ180mで地上37階建ての新ビルがオープンした。総事業費は630億円。オフィスフロアは外資企業を含め、金融機関など50社が入居。物販・飲食部門では高級店を中心に140点が入居する。
9月10日
〇丸紅が、名古屋市中区錦二の名古屋市支社ビルの土地と建物を、不動産賃貸会社の小島(愛知県日進市)に売却すると発表した。財務体質の強化が狙いで、小島と賃貸契約を結び、引き続き名古屋支社ビルとして使用する。同ビルは地上8階、地下1階、延べ1万2500㎡。敷地面積は1800㎡で29億円で売却する。
9月10日
〇三井不動産系の不動産投資信託(Jリート)の「日本ビルファンドマネジメント」は、佐藤工業から西新宿三井ビルの18階部分を取得した。取得価格は、16億339万円で、全ポートフォリオに占める本物件の割合は0・61%に相当する。
9月12日
〇関西空港の全日空輸入貨物ビル地下1階が今年6月と7月に5~7㎝浸水していたことが分かった。関西空港会社は、空港島の地盤沈下が影響しているとみて、詳しい原因調査を始めた。