不動産トピックス

Close-Up

2004.02.09 11:44

森ビル オーナーの発想から生まれた内装材 天井・床など3種類  森ビル(東京都港区)では内装材「フォレストシリーズ」の外部に向けた販売を昨年末より本格的に開始した。
 欧米で主流の「グリッド型システム」をベースにしたシステム天井「フォレストシーリングシステム」、スポットライトやダウンライトを中心とした機能照明器具のプライベート・ブランド「フォレストライティング」、OAフロア「フォレストフロア」の3種類。
 「フォレストシーリングシステム」には、照明器具「L型」、初のグリッド天井対応空気清浄機などグリッド天井に対応したコストパフォーマンスの高い商品群が揃う。同社が導入を開始したことで、特に新築の大型ビルで導入されるようになったグリッド天井であるが、これまでは空調や照明などを取り付ける際、天井を壊すか、置き型にするしか方法がなかった。
 また、「フォレストフロア」は「強い・軽い・薄い・早い・安い」を実現した自信作という。
 「当社が培ってきたノウハウを製品化しました。テナントの気持ちが120%活かされていると自負しています。オーナーに対しては内装工事やリニューアルの相談にも気軽に乗っていきながら導入を進めていきます」(内装部建材グループ副参事高根一夫氏)

ワークプレースミューコム 赤坂にシェアードオフィスオープン 会員の募集を開始  オフィス空間コンサルティグのワークプレースミューコム(東京都港区)は、SOHO起業家向け共有オフィス「シェアードオフィス」の第一号を昨年12月末、東京赤坂にオープンした。
 この「SO!Akasaka」は、単なる共有オフィスでないモバイル時代の機能的なビスネス基地を目指し、交通の便の良い人気スポットで快適なコラボレーション型ビジネス空間を提供するもの。
 会員制オフィスとし、会員相互の自主管理を行うことで運営コスト削減を図っている。モバイル基地としての最新情報通信システムや秘書機能を自動化したIP電話サービスなど情報ポータルサービスで入居会員をサポートする。オフィス内にはカフェスペースや、簡易パーティーも可能なポーチも併設し、アットホームでしゃれたビジネス空間となっている。
 ROOM1は月額会費5万円で7名、ROOM2は4万円で4名、それぞれ共益費が発生する。
 今年度中に各会議室の共有や会員間情報が共有できるシェアードオフィスを都内3〜5ヶ所にオープンする予定だ。

アイジー工業 リニューアルにも対応の耐熱ヴァンド新発売 コスト3割カットデザイン性を重視
 建築用断熱外壁材、セラミック外装材、金属ルーフ材の研究・開発、製造、販売のアイジー工業(山形県東根市)では、2月2日にアイジー耐熱ヴァンド「FX型35ラインスタイル」の販売を開始した。
 アイジーヴァンドシリーズは、GL鋼板で有機系フォームをサンドイッチした、中〜大規模鉄骨造建築物用の複合外装材(金属断熱サンドイッチパネル)だ。今回の商品は、表面0・35mm、裏面0・27mmの両面ガリバリウム鋼板で耐久性が高い。また、準不燃材料、防火構造の認定を取得している。防火性能をさほど必要としない場所に適している。コストは従来品の3割ほど安価な設定だ。
 シャープなストライプのメタル感あふれるテクスチャーなので、洗練された外観を演出できる。
 「外壁の一部に取り入れるとスタイリッシュなビルになります」(東京営業所所長武田俊弘氏)
 断熱性能、耐風圧強度、水密製に配慮している他、完全ノンフロン化するなど環境にも配慮している。
 経年変化した既存ALC外壁の建物に新たに軽量のアイジー断熱パネルやアイジー断熱サイディングを取り付け、改修を行うシステム工法であるナイスカバー工法への使用はもちろん、新築にも対応している。
 設計施工価格は1万2000円/㎡。指定寸法で建築現場に納入するプレカット方式を採用している。




週刊不動産経営編集部  YouTube