不動産トピックス

クローズアップ

2004.06.28 14:37

サンシャイン　配線工事不要の無線防犯システム　電波の使用距離は最大１０００　送信機設置可能台数２５４台
　セキュリティ商品、システムの企画・開発・販売・工事製品の開発・販売を行うサンシャイン（東京都文京区）の「ビルガード」は無線を使ったセキュリティシステムである。オフィスビル、マンション、工場向けのシステムで、基本設備は各部屋のセンサー、監視カメラ、サイレン、送信機と管理人室の受信機、通報装置となっている。
　センサーが侵入・火災などの異常を検知するとサイレンが鳴り、周囲に危険を知らせるほか、最大６ヶ所登録できる電話番号へ自動的に、その異常を知らせる。
　管理人室には部屋番号も表示されるため、現場に管理人がいれば迅速に緊急事態に対応することが可能になっており、通報装置に携帯電話の番号を登録しておくことにより、管理人室との連絡を素早く取ることができるため、状況確認も素早く行える。
　また、中継機を使用することで、遠距離でも電波を飛ばすことが可能であり、１０階程度のビルであれば、中継機を設置しなくても、対応できる。監視カメラで現場の状況も記録できるため、事後確認を行うこともできる。
　使用距離は最大１０００ｍで、建物内であれば２００ｍとなっている。また送信機の使用台数は最大２５４台。無線方式になっているため、配線工事の必要がなく、工期も短い。

オージーシステム　セキュリティー用の炎センサー　７ｃｍの炎を１０ｍ先で感知して音声・ブザーで警告
　セキュリティー、防災製品全般の開発・製造及び販売を行うオージーシステム（東京都港区）の「ピコアイＵＶＳ-９０００シリーズ」はセキュリティー用炎センサーである。
　トイレ内の喫煙、いたずら防止、放火対策に適しており、不特定多数の人が出入するショッピングセンター、大学、駅のホームなどで使用されている。具体的には、ダイエー、イトーヨーカ堂、丸井などには全店舗設置済となっているほか、ワシントンホテルやヒルトン東京ベイなどのホテルにも設置されているという。
　機能的には、炎に含まれている紫外線を素早く感知し、７ｃｍの炎を１０ｍ先でキャッチして内蔵されている音声・ブザーにて警報する。音声には日本語のほか、英語も搭載されており、設置場所の幅が広いのも特徴の一つ。
　感知指向角は、センター水平面より上下６０度センター垂直面より左右６０度。
　警報動作は設定したタイマー時間炎が継続した場合のみ行うため、使用状況に応じて、０・２秒、１秒、３秒、６秒から選択することが可能。
　安全発光体、拡声器などのオプションを併用することにより、より高度なセキュリティ環境を生み出すことができる。
　また専用のハウジングに収納することによって屋外での使用も可能である。乾電池式となっているため、設置場所を選ばず、配管工事は不要ベース分離型のコンパクトデザインになっているため、取り付け・メンテナンスが容易である。なお電池寿命は待機状態で２年間となっており、電池寿命を知らせる機能も付いている。

デジコム　静脈パターンを記憶して個人認識　非接触式で誤認識率を大幅減　低価格で高精度が魅力
　デジタル・セキュリティー・レコーディングシステムの開発販売、生体認証システムの開発販売を手掛けるデジコム（東京都新宿区）の生体認証システム「ＢＫ-３００Ｓ」は手の甲の静脈パターンを特殊技術のプレフィルタリング処理により撮影した後、データベースとして画像を記憶した後、血流、そしてその特異点を検出・比較して、個人認証を行う事が出来るシステム。静脈の配列パターンは各個人ごとに異なったものであり、万人不同で、偽造不可能なデータである。つまり、手の甲に反射される明暗はカードや複製された写真とは大きな違いが生じるため、本人以外の受け入れを完全に排除することができる。バイオメトリクス個人認証の従来技術として、指紋認証技術や虹彩認証技術が一般的に知られているが、静脈パターン認証技術では、読み取りセンサが非接触式になっているため、指紋認証技術の欠点とされているセンサの汚れなどにより認識率が低下することがほとんどなく、コストも虹彩認証技術と比較すれば安い上に、精度も高い。操作については、手の甲を読み取りセンサにスキャンさせるだけとなっているため、年齢層を問わずに快適な動作環境を得ることができる。