不動産トピックス
交遊録 13年後に届いた知らせ
2004.07.26 10:27
レンガの輸入販売を行うフカケン。以前は施工も手掛けていたが、現在は代表深川日出男氏が御高齢を理由に事業を縮小している。
同氏が最後に指揮をとった大掛かりな工事は昭和63年、理美容品の製造販売を行う菊星が所有経営する第8菊星タワービルである。同ビルは地上10階建ての規模。同社常務取締役の竹鼻実之氏によると、理美容品というファッションに関わる品物を扱うだけにビルの外観も煉瓦造りのユニークなものを志向したという。工事は大成功で同ビルは平成3年に台東区建築景観賞を受賞した。
深川氏は同賞受賞のニュースをなんと平成16年に伝え聞くまで知らなかったそうだ。同ビルを見て煉瓦に興味を持った一般人がフカケンに訪れたことがきっかけだった。同氏は早速菊星に連絡をとってみたそうだ。竹鼻氏によると単に連絡先を紛失していたとのこと。そして、自販機設置に伴う小規模な外壁工事のため、ちょうど当時の煉瓦施工会社を探したところであったという。
13年の時を経て届いたニュースは、お互いにとっていい知らせであったようだ。