不動産トピックス

交遊録 所有ビル建設の背景に銀行とゼネコンの友情が

2004.08.02 16:53

 下北沢でビルを経営する大川タカ子氏。同氏がビルを建てたのは昭和59年。今でこそ人気の商業地であるが、当時は住宅街だった。
 「元々はアパートでしたが、老朽化に悩んでいました。最終的にビル建設に踏み切ったのは、当時の富士銀行が是非融資させてほしいと背中を押してくれたからです」
 その後、下北沢には中小ビルが次々と竣工。その中で大川氏は自分のビルを含めてほとんどのビルが井口建設の施工により建てられていることに気付いた。周辺のオーナーに訊いたところ、建設資金を融資したのは富士銀行であるとのこと。芙蓉グループと言えば大成建設であるが、何故井口建設の施工が多かったのか。
 「井口建設の社長と富士銀行の下北沢支店長が大学の同級生だったという話を耳にしました。私のビルもそういった縁の中で建設されたのかと思うと感慨深いものがあります」




週刊不動産経営編集部  YouTube