不動産トピックス

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2004.09.06 16:41

日本システム企画 赤錆を黒錆化させる配管更生装置が好調 配管の硬度も増すNMRパイプテクター
 日本システム企画(東京都渋谷区)が製造・販売しているNMRパイプテクターが好調である。
 同製品は配管外部取付型の給水管更生装置で、配管内の赤錆を黒錆化させて赤水を解消し、錆閉塞の減少により流水量を回復させるとともに、配管硬度を増す効果がある。
その原理は、核磁気共鳴現象によるものである。水を形成している水素の原子核が地球と同じように、N極とS極を持つ磁石になっていることを利用し、これにマイクロ波を当てることで水素の核にスピンを起こす。水素核の回転により放電水を創り出し、その水がポンプ等のエネルギーにより流動することで配管内では連続的な放電が起こることになる。この放電が、鉄分が水中の酸素と水で酸化されて発生した赤錆の水分子と酸素分子を分離させ、固く小さい黒錆へと変形させるのである。
 同製品の設置工事には断水が不要で、費用は従来の配管更新工事に比べて、約10分の1以下となり、その需要は高い。
「ビルに関しては言えば、水使用量が多く断水工事の難しい空調管や、大型飲食店舗や医療系店舗の入居するビルからの需要が高まっています」(代表取締役熊野活行氏)
 昨今では、千代田区の老舗の劇場施設「帝劇ビル」の空調・衛生の各系統に同製品が設置された。

快適環境 塗布式断熱材シスタコート 防汚・防音・防カビ多種多様な効果を発揮
 快適環境(東京都千代田区)は、塗布式断熱材「シスタコート」を販売している。
 同製品は、セラミックビーズを中空にして水溶性エマルジョンに仕上げたものを、建物の外壁・屋根・内装等に塗布し断熱効果を発揮するもの。従来にはない、断熱材を塗るという発想が特徴である。
「シスタコート」は乾燥後、構造体の表面を隙間なくセラミックビーズが覆うことにより保護層、遮熱層、防水層を形成し、建築物の耐久性を高める効果がある。わずか1ミリの厚みで発泡スチロール約100ミリ相当の遮熱効果、防水シートと同性能の防水性、10デシベルト低下の防音性を発揮する。
 建物の外壁・屋根に塗布すると、太陽の輻射熱を反射し夏は涼しい外断熱建物となる。内装に塗布すると室内の暖房熱を逃がさず、冬は暖かい快適な室内環境になる。付随して、冷暖房費が極端に低減することになり、省エネ効果が期待できる。また、「シスタコート」に含まれる二酸化チタンの光触媒作用による自浄効果と帯電防止性により汚れ、埃を寄せ付けず表面をきれいに保つことができる。加えて、防カビ作用がある。
 尚、有害物質は含まれておらず、環境共生型塗料として平成12年に完成し、特許申請中である。どんな素材にも塗装でき、施工は刷毛、ローラー、ガン吹き行う。

グローバルアーク 簡易設置で水害を未然に防ぐウォータープロテクトパネル シート式を新発売
 止水板の製造販売を行うグローバルアーク(福岡県福岡市)は、新たにシート式の「ウォータープロテクトパネル」を開発・販売している。
 同製品は、災害時の水害の拡大を防ぐため、地形上低い位置にあるビルエントランスや地下駐車場への斜路、地下鉄構内などに予め格納・設置しておき、緊急時に簡便な操作でパネルをあてがって止水を可能とさせる装置である。
新製品のシート式は折り畳んだ状態のシートを引き上げて取り付けるタイプ。通常は床に格納されてある。
従来の「ウォータープロテクトパネル」は、支柱にアルミ製軽量パネルを差し込む脱着式タイプ、脱着式タイプを扉構造により壁面に格納できるスイング式タイプ、パネル下の戸車による横引き移動でパネルを取り付けるスライド式の3種類が発売されていた。
 シート式の特徴は、従来製品よりも軽量で簡単に組み立てることができるのが特徴である。水の流入を迂回させる誘導用や、簡易的な仕様に最適となっている。また、シート式は、現在、特許出願中である。ちなみに、脱着式、スイング式、スライド式は特許済。
尚、「ウォータープロテクトパネル」シリーズは取付箇所の形状や大きさ、デザインに合わせた多様なタイプが揃っているので、状況にあわせた設置が可能となっている。




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