不動産トピックス
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2004.10.04 17:25
三菱電機ビルテクノサービス 遠隔管理サービスが好評 約6千人のエンジニア常時出動できる体制に
「ビルを、まるごと、心地よくする」というコンセプトの下、トータルビルシステム事業の一環として「遠隔管理サービス」を実施し、ビルオーナーに対しコスト削減を提案しているのが三菱電気ビルテクノサービス(東京都千代田区)。
昇降機の突然の停止、真夏に冷房が機能しなくなる。はたまた深夜受水槽から水が溢れ出すなど時を選ばず発生する異常や故障に備えて、ビル設備を24時間、365日監視し続け、万が一の場合、迅速適確な対応を行うのが「遠隔管理サービス」である。
契約した顧客の所有ビルは同社の「情報センター」とオンラインで結ばれ、ビル設備の状態を常に監視するとともに、その運行データを継続して蓄積する。
設備に故障が生じた場合は、自動通報により正確な故障情報をつかんだフィールドエンジニアが迅速に対応する。ちなみにサービス拠点は全国約290ヶ所。約6000人のエンジニアが常時出勤できる体制になっている。併せて設備の運行状況や点検など定期的に報告が行われる。
昇降機・空調設備は、詳細な蓄積データから機器の変調を判断し、異常を未然に防ぐ予防保全体制も確立されている。
総務部広報室長の渡辺雅仁氏は「受変電、給排水、空調、鍵貸し出し、電気、ガス、水道、防犯、防災など全国10ヶ所に設置された情報センターにより詳細な現場データが集積されます」と説明する。
関電工 リノベーションシステムを提案 業界トップクラスの専門スタッフが強み
電気容量不足、情報・通信機能不足などビル設備の機能的劣化に対し、独自の設備診断やその後のリノベーションを提案しているのが関電工(東京都港区)。
例えば、①電気・情報コンセントが足りなかったり、②光ファイバー、同軸ケーブルなど通信ケーブルの配線(LAN)に困っている。また③停電、ノイズに悩まされていたり、④給排水の調子が悪い。⑤さらに、維持・管理費がかかりすぎていたり、正確な修繕コストを知りたい場合などに対し、トータルにソリューションを提案する。
まず、予備診断が行われた後、測定データや適正な評価などのよって設備診断が行われる。この診断に基づいて、リノベーションの計画・設計がなされ、工事見積り、スケジュールが提案される。業界大手ならではの最新工法を駆使した工事で、施工された後、アフターサービスとしてメンテナンス、コンサルティングが行われる。
建築設備診断技術者、技術士。建築設備士、監理技術者、電気工事士(1、2種)など技術スタッフの数が業界トップクラスであることが強み。
最近の改修ニーズに対し、有効スペースの創出、最短工期の実現、安心できるアフターサービスなどを特に提案している。
新日本空調 屋外設置型冷房機を販売 ドレン配管不要
空調メンテナンス会社の新日本空調(東京都中央区)は、ドレン(排水)配管が不要で、電源をつなぐだけで運転可能な冷房ユニット「オアシスタワーⅡ」を販売している。
ドレンを気化器及び排熱コイルに散水し、排熱空気と一緒に大気中に放散させることで、ドレン配管を不要にした。
高さ約2m・幅1m、半円柱形のこの商品は、イベント会場、ビルのエントランス、リフレッシュルームや駅のホームなどに設置され、簡単にピンポイントの冷房が可能となる。
斬新なデザインにより、多様な用途が実現され、いつでもどこでも涼しい風を提供することができる。また、容易に運搬することができる上、簡易な定期点検のみで維持管理が可能である。
さらに、胴体部分のスペースを広告塔として活用することが可能で、遊戯施設近辺やテラスなどにおいて効果が期待される。
広告媒体が多様化し、広告主側から、最大限の費用対効果が望まれる傾向の中、新たなソリューションの登場といえるだろう。