不動産トピックス
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2004.10.18 16:26
中小企業災害補償共済福祉財団 安全衛生設備の設置等を助成 会費2000円は全額損金・必要経費に
中小企業災害補償共済福祉財団(東京都墨田区)は、ビルオーナーを中心とした、ビル関連業界各社に対し、中小企業向け共済制度のPR活動を行っている。この財団は、昭和39年に労災が適用されない経営者のための災害補償制度として設立された、厚生労働省許可の公益法人。現在、会員数は約27万5000事業所、被共済者数は約50万人に達している。
共済制度の内容は、①災害補償共済、②災害防止、③福利厚生の3つに分けられ、万一の災害以外の場面でも、設備設置に伴う助成など月々2000円の支出に見合うリターンが受けられる。
①災害補償共済の内容は、ケガによる死亡時に2000万円、入院した時は一日6000円(ただし181日目以降365日目までは1日4000円)、通院の場合は一日2000円など支払われるというもの。業種、業務上・業務外にかかわらず補償され、例えば旅行時のケガでも対象に含まれる。
また、②災害防止では、安全衛生設備の設置などにかかった費用の二分の一の助成金が支払われる(上限あり)。例えば、消火器、空調機器、避難ばしごなどの設置が対象に含まれる。
その他、③福利厚生として全国約900ヶ所の契約施設のホテルや旅館などの利用や人間ドック・定期健康診断の受診の際、補助金が支払われるなどのサービスも盛り込まれている。
会費は全額損金・必要経費として認められる。
ナイガイ建材 ガラスバルーンを主原料とする新建材光触媒コーティング材を発売 アルミの約半分の軽量でコンクリートの数倍の強度
ナイガイ建材(埼玉県入間郡)は、再生アルミニウムと廃ガラスから作るガラスバルーンを原材料とする新軽量複合材「アルセライト」を販売している。
この商品は、壁、床、天井などの外装材、内装材として利用され、使用後加熱溶解することで、アルミとセラミックに再び分離し、再利用できることから、エコマーク認定を受けている。
特徴としては、①比重比でアルミの約半分の軽量でありながら、コンクリートの数倍の強度があり、②一般の電動工具での切断、穴あけなど容易に加工ができる。また、アルミとセラミックのみで出来ていて不燃認定商品でもある。さらにデザイン性も優れ、独特の金属感をもつ、二種類の表面テクスチャー(フラットとなし地)が用意されており、鋳造品でもあるので独特の焼き模様が表現されている。この建材の上に塗装をすることも可能で、さまざまなビルイメージに適したデザインにすることができる。
平成11年のJR三鷹駅での採用を始め、大塚商会本社ビルやエスパスタグ・ホイヤー(表参道)など多くの採用実績を有している。
アルセライト関宿工場副工場長の柏倉克至氏は「非常に軽い上に、強度が高く、低コストでもあり、ビルの改修・リニューアルには最適だと思います」と商品特性について話した。
ジャパンハイドロテクトコーティングス 光触媒コーティング材を発売15年相当の耐久性
TOTO(福岡県北九州市)とオキツモ(三重県名張市)の合弁会社であるジャパンハイドロテクトコーティングス(東京都新宿区)は、光触媒コーティング材「水性ハイドロテクトカラーコートECO700」を販売している。
光触媒技術である「ハイドロテクト」は、植物が行う「光合成」によく似ているといわれる。すなわち、「光合成」が葉緑素を触媒として二酸化炭素と水から酸素を生成するように、「ハイドロテクト」に使用される光触媒に光が当たることで、水との馴染みが非常に良い「親水性状態」になるとともに、強力な分解力を持つ「活性酸素」を発生させる。この作用により、「セルフクリーニング効果」と「有害汚染物浄化作用」を発揮する。
近年、非常に注目されている技術であり、その特徴としてはまず雨により汚れが洗い流され、帯電防止効果により、空気中の汚れを寄せ付けない。また暑い日差しを遮り、室内温度上昇を抑えるパラソル作用があり、通常の塗料と比べて約3倍の熱線反射率を有する。さらに15年相当の促進耐候性試験でも、光沢劣化はほとんど見られず、優れた耐久性を備えている商。品開発部商品企画課課長の沢野新吾氏は光触媒マーケットについて次のように話す。
「近年、注目浴びている光触媒製品ですが、業界内の淘汰は激しく、安定した外装商品の供給ができている会社は数社に絞られてきています」