不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2005.11.07 15:29
コトブキ デザイン自由度を高めたサイン発売 231種類のラインナップ民間事業者のビルへ提案
東京都千代田区に本社を構えるコトブキでは、屋内システムサインを販売している。
10月1日より表示面のデザインの自由度を高めた『asterisk(アスタリスク)』全231種を新発売した。
この商品は、独自の勘合方法(現在特許出願中)により、従来よりもデザイン自由度が高く、多様な空間に合わせたデザインが可能となり、利用者のニーズに合ったサインを今まで以上に表現できるものになったものだ。
「今まで、当社製品は公共施設や病院関係に多く利用されてきました。これからは商業施設や個人所有の貸ビルにまで市場拡大を考えています。ありがたいことに、現在利用されているお客様からは、サインを変えるだけで、古い印象だったビルが、新しく生まれ変わったなど、好評をいただいています」(コトブキ広報小倉氏)
<注目の新技術>イトーキ 足場を組まずに作業可能 塗って水拭きするだけで新築時の外観に
「99%新築時の外観に戻せます」というキャッチコピーの外壁改修システムを提案しているのが、オフィス家具大手のイトーキ(東京都中央区)である。
金属パネル、タイル、石材、コンクリートなど、外壁素材に合わせて3種類の液剤を調合することで表面に付着したほとんどの汚れ、サビ、カビを秒単位で根元から分解、汚損除去できる。汚れ具合に応じて何度か液剤を塗布しては、水拭きするだけなので足場を組まなくてもゴンドラやブランコでの作業が可能だ。大量に水を使用する高圧洗浄や研磨する工法と比べて環境負荷が少なく、強酸で焼いて汚れを落とす方法と異なり、素材を痛めることもないという。
「施工が簡単で、足場を組まないので工期が短く、騒音も発生しないので近隣への迷惑も掛かりません。施工費用は平米8000円程度からなので、従来の改修工法に比べて非常にコストパフォーマンスが高いものになっています」(安藤氏)
汚損除去後には、オプションでシリカガラスコーティングを行い、10年程度、汚れの再発を防止することも可能である。
ファイン アスベスト含有判定が10分で可能 1検体15000円で判定
大きな社会問題になっている「アスベスト問題」だが、石綿の有無を判定する専門機関がパンク状態にあるという。そんな折、アスベスト対策専門会社のファインでは、石綿の有無を約10分で判定する簡易測定法「ファインベスト判定」を開始した。
ファイン(埼玉県上尾市)が、新サービスを開始した「ファインベスト判定」は、化学的なスクリーニング方法による簡易判定方法である。アスベストが0・1%以上含有する素材に反応して変色する液剤を使用し、9割以上の精度で石綿の有無を判断できるという(人工岩綿、Pタイル等プラ系素材を除く)。1検体10分で調査を終えることができ、費用も1万5000円程度に抑えられる。
「通常、アスベスト含有の判定は「X線回折」や「電子顕微鏡」で専門機関が行っていますが、依頼が殺到しているため、現在、早くても3ヶ月以上は待たされる状態です。従来1検体2万円程度だった調査費用も4〜10万円と高騰しているようです。簡易測定では、正式な判定方法に比べて精度が劣ってしまいますが、ビルオーナーや管理会社としては、今後の対策を検討するためにも、早急に建物内の石綿有無を知る必要があると考え、サービスを開始することにしました」(宇津氏)
サービスの利用方法は、申込み後送付されるキットを利用して検体サンプルを採集。梱包後ファインへ送付し、即座に結果が報告される。検体に石綿が認められた場合は、特別管理産業廃棄物として同社が責任を持って処理する。なお、別途出張費を支払えば、同社社員による出張判定にも対応するという。
ファインでは、ビルオーナーや施設管理者、専門工事会社へ向けて11月10日(木)13時・15時からJR新橋駅前のニュー新橋ビル地下2階にて説明会を開催する。
川重冷熱工業 世界最高の省エネ達成した空調機を発売 三重効用ガス吸収冷温水機冷房需要高い施設に最適
川重冷熱工業(東京都江東区)は、COP1・6(高位発熱量基準)という世界最高の省エネルギーを達成した次世代型の三重効用ガス吸収冷温水機を商品化し、発売を開始した。
今回発売する三重効用ガス吸収冷温水機は、現在の二重効用ガス吸収冷温水機と比べて省エネルギーを飛躍的に向上させており、冷房用・プロセス用エネルギーを30%以上も低減した。なお、三重効用方式は、当社が2001年度から4年間、新エネルギー・産業技術総合開発機構(略称:NEDO技術開発機構)より委託を受け、社団法人日本ガス協会と共同で開発を進めてきたという。本製品は、三重効用方式を用いた吸収冷温水機を世界で初めて商品化したもの。
今後オフィスビルや工事上向けに製品の提案を行っていく。
松下電工 オフィス・店舗エアコン「Mシリーズ」34機種販売 価格は82万6350円〜127万500円
松下電工(大阪府門真市)は、オフィス・店舗エアコン「Mシリーズ」34機種の販売を開始した。
同製品の主な特長として、①コンプレッサーのモーターの回転力を最大限発揮できるよう制御する「ハイパーウェーブインバーター」、モーターに強力なネオジウム磁石を採用することで小型化し、磁界歪の少ないモーター巻き線方式で低騒音・高効率化させた「DCインバーター制御コンプレッサー」による省エネ効果、②「におい除去制御」や、熱交換器に結露した水分で洗い流す「においカット制御」を採用したクリーニング機能、そして③ワイヤードリモコン搭載によるタイマー機能や省管理の追及、が挙げられる。なお価格は、冷房能力と暖房能力により、異なり、82万6350円〜127万500円となっている。
ダイキン工業 北米空調市場へ本格参入果たす 4年後に売上高200億円目指す 持株会社も新たに設立
ダイキン工業(大阪府大阪市)は、北米空調市場への本格参入の第一歩として、米国テキサス州キャロルトン市に、住宅用・業務用空調機器の販売会社「ダイキンエアコンディショニングアメリカズ社」を設立した。ダラスを中心拠点とし、北東部(ニューヨーク、シカゴ、ボストンなど)、南部(ヒューストンなど)、西部(ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルなど)、南東部(アトランタ、マイアミなど)の各主要都市を重点販売地域として、2009年度までに売上高200億円を目指す。また米国での事業拡大を加速させるため持株会社「ダイキンホールディングス」を設立した。