不動産トピックス
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2004.11.15 11:20
マルナカ 排水管リニューアルに新工法 既存パイプの内側にエポキシ樹脂を塗膜
マルナカ(神奈川県茅ヶ崎)は、マルライナー工法を使った排水管リニューアルシステム「パイプinパイプ」を販売している。
マルライナー工法とは、芯材にエポキシ樹脂を含浸させた厚い塗膜を排水管40Aから150Aの内壁に均等に貼付け、既設管の内側に、新たなパイプを形成する方法。排水管の内部を予め高圧洗浄しておき、付着物や錆等の汚れを取り除いた状態で、各階の分岐枝管は切断して断面を簡易密封しておくことにより実現した。
具体的には特殊チューブ内挿入した芯材にエポキシ樹脂塗料を均等に含浸させ、反転装置の中にセットする。次に反転装置の中にコンプレッサーから圧縮空気を送り、樹脂を含んだ芯材を排水管内に反転させながら挿入し、菅の内壁に密着させて、樹脂が適度な硬さに成るまで保持する。
この工法を使った、長谷工やジャパン・エンジニアリングとのHAM-J工法や一体式排水トラップ成型工法など特に反響が大きく、既に多く採用実績を得るに至っている。
代表取締役の中尾朝夫氏は「既設管を利用するので更新工事に比べ、大掛かりな改修工事が必要なく、短期間で済み、また同等の延命効果があります。また、手間もかからず、約一日でリニューアルを実現できます。増圧ポンプの設置問題等により、水道水の質が問題になりがちですが、この機会に全ての排水管を見直すことをお勧めします」と語る。
中小企業災害補償共済福祉財団 メンタルヘルスカウンセリング開始 中小企業経営者をメンタル面で支援
労災が適用されない経営者のための災害の補償制度として成立された、厚生労働省許可の公益法人である(財)中小企業災害補償共済福祉財団(東京都墨田区)は、ビル関連業界各社に対しPR活動中の、中小企業向け共済制度の内容に、11月1日から『メンタルヘルス・カウンセリングサービス』を加えている。
災害補償共済事業や災害防止事業と併せ、契約施設のホテルや旅館などの利用や人間ドッグなどの受診の際、補助金が支払われるなどのサービスを内容とする福利厚生事業のさらなる充実と会員サービスの強化を目的として新設されたもので、臨床心理士など、”こころ”の専門家がストレスやメンタルヘルスの悩みに適切なアドバイスを行う。必要に応じて専門医療機関の情報も提供される。
経営者を中心とした被共済者数が約50万人に膨らんでいるこの共済制度は、各事業活動を通じて寄せられる要望・ニーズに応え、定期的に事業の見直し・充実が図られており、今回のサービス新設は依然として厳しい不況や高度情報化、核家族化などの急激な環境変化に対し悩みを抱える会員をサポートすることが狙い。
電話によるメンタルヘルス相談は、24時間・年中無休で受けられ、面接による場合は全国のカウンセリングルームで1回約50分の面接カウンセリングを年間5回まで無料で受けられる。詳しくは0120-311-816まで。
日本リベットルーフ防水工事業協同組合 全国6ヶ所で研修会を実施 下地状態で防水施工
全国200社の防水施工会社からなる日本リベットルーフ防水工事業協同組合(大阪市吹田市)は、昨年9月22日(水)から今年の10月6日(水)にわたり、仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡において支部研修会を開催した。全国で約240余名の組合員が出席し、最近注目の屋上シート防水システム「リベットルーフLCS工法」「太陽光発電システム一体型リベットルーフ防水システム」についての説明が行われた。
「リベットルーフ防水」とは、アーキヤマデにより開発・販売されている屋根・屋上の防水システムで、日本初防水シート表面にMMA樹脂層の積層に成功した塩化ビニル系の塩ビ樹脂系の防水シート防水材である。MMA樹脂とはプラスチックに変色や退色を起こさせる紫外線を遮断する特徴を持ったアクリルの特殊樹脂。下地にアンカーで固定する工法が一般的(機械式固定工法)で、下地の状態にかかわらず防水施工が可能。
開催初日であった近畿支部研修会では、開講にあたり、技術委員長の山口氏が「ビル・マンション公共施設の屋上のほか、プールや水槽にも採用されています。コストの高騰により、不況といわれる建設業界の中で、メーカーによるさらなるシステムの性能向上はもちろん、防水業者による施工精度の向上が問われています」と語った。