不動産トピックス

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2005.01.24 11:52

ミサワホームイング東京 新春セミナーに約30名が参加 講師に興和不動産田辺氏 不動産投資について解説
 ミサワホームイング東京が主催する首都圏資産活性化クラブでは、去る21日(金)に会員向けの「新春セミナー」を開催した。
 参加したのはビルオーナーなどの会員とビジター数名を含む約30名で、新年最初のセミナーということもあり、知人の顔を見つけては所々で挨拶を交わす姿が見られた。
 基調講演に招かれたのは、昨年日経BP社から発刊され、専門書としては異例のヒット作となった「基礎から学ぶ不動産投資ビジネス」の著者である興和不動産総務本部企画室副室長の田辺信之氏。「成長する不動産投資ビジネス」と題された講演では、なぜ今不動産投資ビジネスが成長しているのかについて、不動産証券化の仕組みの説明などを交えて分かりやすく解説。「ビルオーナーとしても現在不動産市場で何が起こっているのかを知っておく必要がある」などと語った。
 第2部では、首都圏活性化クラブの顧問を務めるサイバービルダーズインターナショナル代表取締役社長の池畑伸氏による「経年ビルの再生事例」と題したセミナーが行われた。
 資産活性化クラブは、ビルオーナーや企業の資産管理会社などを対象とした会員制のクラブで、ミサワホームイング東京のノウハウを活かして、保有資産の分析から最適な活用方法の提案や税理士などの提携する専門家による資産ソリューションを行う。また、資産形成のニーズにも応えて、グループ企業などが直接売主より売却の相談をされている投資対象に適した収益物件紹介などを、メールマガジンを通じて案内している。

三水会 今年1回目の定例会を開催 専門家のノウハウ活かし若手監督の映画を証券化
 弁護士や税理士に加え、中小企業、ベンチャー企業、ビルオーナーなども参加する専門家集団である三水会の定例会が、東京国際フォーラム・映像のホール(Dブロック)にて、去る19日開催された。
 本年度第一回目となる今回は、三水会とKCS総研投資事業組合がエキスプレス社とパートナーシップを組み事業推進している映画「ミラクルバナナ」製作についての案内と協力要請をかねてメガホンを握る錦織良成監督を招き、前作「白い船」の試写会を行った。
 この「白い船」は、各地方の映画館を監督自ら訪れて上映を依頼して、それを見た映画ファンの口コミで全国へ広がっていったという昨年のヒット作。島根県の過疎の村に建つ小さな小学校で起こった生徒と、校舎の窓からかすかに見えた白い船の船長との交流がさわやかな感動を生むこの作品に、涙する来場者も多かった。
 次回作品となる「ミラクルバナナ」については、錦織監督による解説もあり、参加者達の映画製作に対する理解も高まった。三水会・他では、この作品に必要な資金を不動産流動化などで培った証券化手法によって調達する。既に大手企業の参画も決定しており、実現に向けて動き出している。三水会では、こうしたユニークな取り組みをきっかけに会員の輪が更に広がることを期待している。

早稲田大学ファイナンス研究センター 川口有一郎教授が監修 不動産金融工学ビジネスコース募集開始
 早稲田大学ファイナンス研究センターは、最先端の不動産金融工学をやさしく学ぶ「不動産金融工学ビジネスコース」の募集を開始。今年4月4日に開講する。本講座は、ケン不動産投資顧問(東京都港区)の「不動産ビジネススクール」を継承して企画されたものであり、運営についても同社が協力している。
 カリキュラムはリスク・リターンの考え方や統計の基礎から始まり、米国における不動産投資分析の理解、不動産評価の実践、計量分析による市場予測、不動産投資に伴うリスク分析やリアル・オプションなど、最先端の不動産金融工学を、1人1台のパソコンを使ったケーススタディで体感しながら習得することが可能。コースは早稲田大学大学院ファイナンス研究科の川口有一郎教授が監修し、講師陣には川口教授をはじめ、不動産金融工学における第一人者が揃う。
 教室となるのは、日本橋一丁目ビル(中央区日本橋1―4―1)にある早稲田大学日本橋校で、主催は早稲田大学ファイナンス研究センター。受講料は全講座53時間の一括申し込みで35万6000円。個別に各セッションを申し込む場合は、2万5200円〜8万4000円の受講料を支払う。各セッション共に定員は30名のため、一括受講者を優先し、空いた枠のみ個別に申し込むことができる。




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