不動産トピックス

交遊録 16歳時の日記の一文で一週間後の終戦を予言

2005.01.31 16:08

 千代田区神田出世不動通りでビルを経営するカホウ産業代表取締役柴田昭司氏は、今でも解せない戦時中の謎があるという。それは昭和20年8月8日の日記に書かれたある一文のこと。当時16歳だった柴田氏自身の筆で”あと一週間で終戦 動員解除となる”と記されてあったのだ。8月15日に玉音放送で終戦が告げられ日本中が驚きと悲しみに包まれたことは周知の事実であるが、それまでは一兵卒であった同氏が知る由のない事柄である。ましてや一週間前ともなると、8月15日の終戦が決断されていたかどうかもわからない時期である。後年、柴田氏の法政大学の同級生であり極東裁判で東条大将の弁護人を務めた清瀬一郎氏の次男・信次郎氏にこの話をしたところ、”米軍の噂を耳にしたのか しかし、それもまずは考えられない”と驚いていたという。”もしや柴田君は正夢でも見たのでは…”とその場では結論付いたが謎は深まるばかり。同氏は自分の書いた断定的なその一文を見るたびに、不思議な気分にとらわれるそうである。




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