不動産トピックス
交遊録 亡き恩師の言葉を胸に老健施設建設の夢を追う
2005.02.21 16:05
医療法人渚会理事の清水千里子氏の夢は、老健施設の建設・運営をすることである。昭和42年、縁あって品川区大井町にテナントビルを建設したのも、周辺に戸田建設が建てた大規模団地があり付近で老健施設を運営すればたくさんの利用者が見込めると考えたからである。結局、内科医の夫が同ビルで医院を開業したため実現しなかったが、78歳となった現在も老健施設運営の夢は持ち続けているという。夢の原動力なっているのが、同氏が学生時代に学んだ栄養学の恩師の言葉。ビタミンDの研究で紫綬褒章を受章し、日本に初めてアスパラガスを輸入したことでも知られる下田喜久造氏がその人である。約40年前、恩師は米国経済を例にとりあげ日本における老健施設の需要拡大を同氏に説いた。以来、同氏はいつかは自分が老健施設を…と思い続けてきたのである。医療・福祉ビジネス隆盛の現在、同氏は改めて亡き恩師の偉大さを思い知るそうだ。