不動産トピックス

ビルオーナー伝言板

2005.02.21 15:25

★エントランスに変化
渋谷エリアの大規模ビルセルリアンタワーの回転扉撤去工事が終了した。回転扉の形状が生かされ、円形の自動扉へと変更となり美しいフォルムが保たれている。また、エントランスホールではスターバックスコーヒーが新コンセプトとなる小面積でかつ低投資型店舗の1号店を出店した。

★不運
東京都港区青山にてビルを運営する石橋興業ビル常務取締役の中川洋氏は、銀座にて不運な目に遭ってしまった。徐行運転時に、走ってきた人が車の横に当たってきたのである。それでも「悪いのは車側」というのは納得できないものの、次弾という形にせざるを得なかったという。

★六星占術
東京都中央区に約40棟のビルを所有する長岡不動産取締役の長岡雅文氏のマイブームは、人間が生まれ持った運命を土星、金星、火星、天王星、木星、水星の六つの運営星に分類して占う「六星占術」。自分の運命星を調べ、人気占い師細木数子氏著の本によれば今年は大金が舞い込むのだとか。

★ランニング
新大久保でビルを経営する桜井新三郎氏はトライアスロンが趣味。基礎体力づくりとして週に何度かのランニングは欠かせないが、そのコースは品川、芝浦周辺や汐留を走ることが多いという。周辺の高層ビルを観ながら走ると調子がいいそうだが、最近は所有ビルの空室問題を思い起こし少々気が滅入ることもあるとか。

★売れない頃に
自由が丘でショットバー兼ライブハウス「ラ・リュー」を運営し、同店の入居するビルを経営する河津延樹氏。ラ・リューではジャズなどのライブが中心であるが、以前売れない頃の腹話術師いっこく堂にステージで芸を披露してもらったことがあるそうだ。当時はネタも面白くなく、二日間4万円のギャラでオファーを出したが、現在は事務所に電話しても取り次いでもらえないそうだ。

★相場の波
佐藤銀重氏が経営する原宿のテナントビルの賃料は1階が4万~6万円、地下と空中階はその半値となっており、人気エリアらしく高賃料となっている。しかし、バブル時における原宿竹下通りのタレントショップブームを経験した同氏は手放しで喜べないそうだ。当時、同通りでは賃料相場が急騰、その後バブルが崩壊しブームも過ぎると賃料相場が急落した。今後、留置場の建設など原宿には様々な開発が控えており、また相場の大きな波が訪れることを覚悟しているそうだ。

★名所のひとつ
日本橋の老舗貸ビル会社、小倉興業。同社の創業者は日本の石油王と言われた小倉常吉。同氏の興した小倉石油は後に新日本石油と合併したが、その際自社ビルに勤めていた社員が新日本石油の社屋へ移転し、空室となったビルを有効活用するために貸ビル業を開始した。そのような歴史的背景もあり、同ビルは文化財の指定候補にもなった。昭和63年に改築に踏み切ったが、現在も常吉のビルとして知る人ぞ知る日本橋の名所となっている。




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